伊勢街道のにぎわい再生を目指すシンポジウム
三重県多気郡明和町で、伊勢街道の魅力を引き出すためのシンポジウムが開催されます。このシンポジウムは、明和観光商社が令和4年度から進めている伊勢街道のにぎわいづくりの成果を発表するもので、地域の観光振興と伝統文化の再生に向けた具体的な取り組みを報告します。
イベント概要
本シンポジウムは、2月16日(日)の13時から16時まで、斎宮歴史博物館講堂で行われる予定です。参加費は無料で、以下の内容が予定されています:
1. 伊勢街道の賑わい作り事業の成果報告
2. 基調講演
3. パネルディスカッション
特に、基調講演では歴史的資源を活用したまちづくりや、歩きやすいまちの魅力について専門家からの話が聞ける貴重な機会となります。
伊勢街道の歴史と観光の現状
伊勢街道はかつて、年間500万人が訪れた歴史ある道です。しかし、近代化の波により鉄道が普及すると、参拝客は少なくなり、観光産業は衰退を余儀なくされました。明和町では、かつての活気を取り戻すために地域資源の再活用を進めています。現在、明和町では空き家問題が深刻で、調査によると264件の空き家のうち、64%が伊勢街道に位置する斎宮・明星エリアに集中しています。
歩きたくなるまちづくり
シンポジウムでは、具体的なまちづくりプランが提案される予定です。明和観光商社は、4つの空き家や古民家を宿泊施設として活用する構想を持っており、それぞれの特徴を生かした宿泊や飲食の開発を目指しています。また、地元の歴史を感じさせるウォーカブルなモール型ホテルのアイデアも検討されています。これらの取り組みにより、観光客が歩きながら地域の魅力を感じることのできる環境を整えようとしています。
地域の歴史資源を活かした観光施策
明和町は、国内で唯一無二の斎宮を有する地域として、特に歴史的資源の運用に力を入れています。シンポジウムでも、斎宮にまつわる歴史や、それを活かした観光プランについての議論が行われることでしょう。これは地域の住民にとっても大きな意義を持ち、歴史や文化を次世代に引き継ぐための努力が反映されます。
まとめ
伊勢街道のにぎわいづくりシンポジウムは、過去の名所としての価値を再評価し、現代に生かすための重要なイベントです。観光資源と地域資源を融合させた新たな試みがどのように地域の活性化につながるのか、非常に関心が高まります。皆様の参加をお待ちしております。