株式会社パルラインの挑戦
国際協同組合年に向け、株式会社パルラインが新たな一歩を踏み出しています。東京都江東区に本社を置く同社は、生活困窮者を支援するための就労訓練事業に認定され、熊谷センター(埼玉県熊谷市)と八王子の2つのセンターで取り組みを開始しました。この事業は、行政との連携を通じて、働きたくとも働けない人々への支援を目指しています。
生活困窮者への支援
生活困窮者自立支援法に基づくこの事業は、すぐに働くことが難しい人に配慮した雇用機会を提供します。具体的には、商品の仕分け業務を通じて、非雇用型からスタートし、自分のペースで作業を行うことが可能です。急な欠勤や遅刻を柔軟に受け入れ、安心して働ける環境を整えることが重要なポイントです。
このようにして働くことができる環境は、参加者の心身の状態によって調整され、各自が自分らしく作業できるような工夫がされています。就労の継続の希望があれば、次のステップとして契約に基づく雇用型への移行も可能です。このように、段階を経て一般就労へ繋がる道も整っているのです。
知識と理解の共有
2020年からは障害を持つ方々への理解も促進する取組みを開始。マニュアルを全社員に配付し、同僚同士のコミュニケーションを円滑にするための研修も行われています。多様なバックグラウンドを持つ仲間が共に働く場を提供することで、理解と安心を生む職場作りに努めています。
また、全12事業所には専門の「ジョブコーチ」を配置し、職場適応のサポートを実施。社内での「ジョブサポーター」による支援体制も整っており、障害者が安心して働けるような環境が整備されています。この取り組みにより、すでに79人の障害者が各センターで活躍しています。
地域づくりの確立
パルラインは、単なる雇用を超え、地域全体の活性化を視野に入れています。多様な人々がそれぞれの特性を持ちながら共存し、互いに理解し合うことで、誰もが活躍できる地域社会を築いていくことを目指しています。この理念は、今後の国際協同組合年においても重要なテーマとなるでしょう。
株式会社パルラインはこれからも、共感と理解を深める場を提供し、地域の希望となるべく事業を展開していきます。
企業情報
- - 所在地: 東京都江東区千石1-4-9
- - 代表取締役社長: 太田賜嗣夫
- - 売上高: 110.4億円
- - 社員数: 3,319人
- - 資本金: 9千5百万円(2024年3月末現在)
詳細は
株式会社パルライン公式サイトをご覧ください。