岐阜県垂井町がリユース事業「おいくら」と連携
岐阜県垂井町は、2025年6月26日(木)から、株式会社マーケットエンタープライズと新たなリユース事業に関する協定を締結し、環境月間を契機に「おいくら」との連携をスタートさせます。この取り組みの目的は、地域社会の課題を解決し、廃棄物削減を図ることです。
新しいリユースの仕組みとは
この連携では、マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用。町民が不要品を捨てるのではなく、再利用するための仕組みを構築します。これにより、垂井町の循環型社会の形成が期待されています。
背景と課題
垂井町は、これまでエコドームにリユースコーナーを設置するなど、リユースの推進に取り組んできました。しかし、廃棄処理費用の増加と、リユース可能な不要品が多く存在する現実に直面しています。この問題を解決するため、新たなリユース施策を模索していました。
一方、マーケットエンタープライズは、持続可能な社会の実現に向けて、官民連携プラットフォームへの参画やSDGsの推進に注力し、多様なリユース活動を続けてきました。これにより、おいくらを通じた取り組みの必要性が生じ、両者のニーズが合致した結果、この連携が実現しました。
「おいくら」の仕組み
「おいくら」は、自宅にある不要品の買取を希望する人が、全国のリユースショップに対して一括で査定依頼ができるプラットフォームです。このサービスを利用すれば、不要品の査定や売却がとてもスムーズに行えます。これまで約130万人のユーザーがこのシステムを利用しており、その手軽さが評価されています。
垂井町の課題と解決策
垂井町では有料の粗大ごみ収集を年4回実施していますが、自宅から外へ運び出す必要があります。そこで「おいくら」の出張買取サービスを利用すれば、希望するなら自宅内での取り扱いが可能となります。これにより、大きな物でも手軽に売却できる環境が整うのです。また、家電リサイクル法対象製品も、まだ利用できるものであれば買取対象になることがあります。
期待される影響
この取り組みによって、垂井町のホームページでは「おいくら」の情報が紹介され、町民が簡単に不要品の一括査定を申し込むことが可能になります。これにより、二次流通がさらに活性化し、地域内での廃棄物削減が期待されます。
また、住民が廃棄ではなくリユースを選ぶ意識が高まることから、リユース活動へとつながるでしょう。このように、リユースへのシフトが進むことで、町全体の課題解決にも寄与します。
今後の展望
垂井町と「おいくら」の連携により、循環型社会の実現に向けた取り組みは進展し続けるでしょう。町民の意識を変え、地方創生に資する活動が広がることが期待されています。地方自治体が持続可能な社会へと向かう中で、廃棄物処理量やコストの削減に向けた一歩を踏み出す意味でも、この取り組みは重要な意義を持っていると言えます。
岐阜県垂井町は、自然が豊かな地域であり、中央には相川が流れています。公共交通機関のアクセスが良く、大阪や名古屋へも容易に移動できるため、住みやすい環境が整っています。今後もこの取り組みを通じて地域の魅力を発信していくことで、さらなる発展が期待されます。