和歌山の梅を救う新たな試み
秋田県男鹿市に位置する「早苗饗蒸留所」が、和歌山県で梅の魅力を高める「梅ボーイズ」とのコラボレーションによって、特別な梅リキュール『SANABURI Prototype_04 梅リキュール with 梅ボーイズ』を発表しました。この製品は、厳しい雹害によって傷を負った梅を原料に使用することで、被害を逆手に取った新たな価値を生み出そうとしています。
雹害が生んだ新たな価値
2025年4月、和歌山県には数回にわたる雹によって47億円もの被害が発生しました。この影響で、多くの梅が出荷不可能な状態となり、本来の力を失ってしまった梅が注目されることになりました。株式会社SANABURIは、未利用資源に価値を加えることをミッションとしており、そこで「梅ボーイズ」と協力し、資源の再生へと取り組んでいます。
商品の特色と魅力
今回の梅リキュールの最大の特徴は、和歌山の梅、北海道産のハマナス、そして自社製造の粕取り焼酎を使用したトリプルブレンドです。これにより、フローラルでリッチな味わいが実現されています。
1.
独自のベーススピリッツ
秋田産の粕取り焼酎を再蒸留したスピリッツがベースとなっており、梅の風味を引き立てる香りが特長です。このスピリッツは、過去に「梅ボーイズ」とのコラボで生まれた「稲とウメ」シリーズからの酒粕を使用している点が魅力でもあります。
2.
華やかな香りのハマナス
単なる梅酒ではなく、北海道のハマナスの花を利用した「ハマナス酒」を加えることで、梅の酸味に加え洗練された香りが味わえます。
3.
甘口設計による多様な飲み方
梅とハマナスの芳醇な香りを引き出すため、甘口に仕上げられています。ロックやソーダ割り、さらにはカクテルのベースとしても楽しめるため、バラエティに富んだ飲み方が可能です。
開発の背景と目指す未来
製品の開発は、雹害により傷ついた梅の新たな利用法を見出す中で始まりました。これにより、傷がある梅も価値を持つものであることを広め、次世代に伝えることが目指されています。
開発者のコメント
「早苗饗蒸留所」の蒸留家、鶴田一樹さんは、このリキュールが梅の持つ魅力を再発見する手助けになると期待しています。また、「梅ボーイズ」の山本将志郎さんは、雹害にあった梅が新たな価値として世に出ることに喜びを表しています。
商品詳細と購入方法
- - 商品名: SANABURI LIQUEUR 梅 prototype04(梅リキュール with 梅ボーイズ)
- - アルコール分: 20度
- - 容量: 500ml
- - 価格: 2,420円(税込)
- - 原材料: 梅(和歌山県産)、ハマナス(北海道産)、酒用アルコール、粕取焼酎(秋田県製造)、砂糖
- - 販売サイト: 公式サイト
この新しい梅リキュールは、次の寒い季節の楽しみとしてだけでなく、日本の梅文化の未来を示す先駆けとなることでしょう。