福岡で木の魅力を再発見する「森のとびら」
2021年11月7日、福岡で全国一斉に木に親しむイベント「森のとびら」が開催されます。このイベントは、都会に住む私たちにとってあまりなじみのない山や森との関係を見つめ直し、木材が私たちの生活にどのように活かされているかを考えるきっかけとなるでしょう。
木と森のつながりを学ぶ重要性
私たちの日常生活において、「木」は素材として非常に重要な役割を果たしています。しかし、現代の発展により、木製品や木の家の存在感は薄れつつあり、多くの人が木が育つ森とは距離を置いて暮らしています。古くは木の家が一般的でしたが、今では石油化学製品が普及し、それに伴って木に関する知識が失われてしまったのです。
さらに、収穫までに数十年を要する木材産業においては、実際の問題が目の前に現れるまで、多くの人がその課題を認識できないという現実もあります。また、山間部での土砂災害の増加は、手入れの行き届かない森林が原因とされています。このような問題を解決し、自然と共生する社会を築くためには、木材の利用促進が不可欠です。
イベントの内容と魅力
「森のとびら」では、全国各地の森林組合や製材所、工務店が参加し、多彩なプログラムを提供します。大工による木工教室や森林ツアーなどを通じて、木の感触や匂いを楽しむことができる体験型のイベントです。参加者は、ただ楽しむだけでなく、林業や森の歴史、未来の展望を学ぶチャンスも与えられます。具体的には、以下のような内容が予定されています。
- - 木のおもちゃ広場:子どもたちが遊ぶことができる木製玩具のコーナー
- - 大工体験:本物の道具を使った上棟体験
- - パフォーマンスユニットPUYEYによるお話「森とまちを、未来へつなぐ」やパネルシアター
- - 八女杉端材市やマルシェ:地域の特産品や地元の素材を楽しむことができます
イベントは10:00から15:00まで、福岡のやかまし村のギャラリー及び株式会社未来工房本社で行われ、参加費は無料です。これを機に、森や木に対する理解を深め、自然とのつながりを再認識する良い機会となるでしょう。
参加企業と応援の輪
全国各地から24社の企業が参加しており、その中には福島の増子建築工業や茨城の菊田建築、東京の大丸建設などバラエティに富んだ企業が名を連ねています。イベントを通して、木に対する関心を高めるだけでなく、地域の活性化や未来への提案も期待されています。
これからの社会にとって、木育は持続可能な森林経営と社会作りに繋がります。「森のとびら」を通じて木の大切さを再発見し、より良い未来を共に作っていくことが求められるのです。ぜひ、この機会をお見逃しなく!