熊本県南関町が次世代水道検針システムを導入!
熊本県南関町では、先進的な水道検針業務の自動化に向けて、株式会社ウォーターリンクスと強力な連携を結び、スマートメーター及びRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用した実証実験を開始しました。水道検針業務の効率化とコスト削減を目指し、すでに取り組みが始まっています。
水道検針業務の背景と課題
これまで南関町では、集中検針盤を用いた方法で実施されていましたが、老朽化や維持管理コストの増加が深刻な課題となっていました。これらの課題を解消するため、町では水道スマートメーターの導入を検討していました。しかし、「検針データを水道料金システムへ自動連携する」という新たな課題が浮上。そこで、株式会社ウォーターリンクスとの共同プロジェクトが立ち上がり、先進技術を駆使して業務改善に挑むことになりました。
取り組みの概要
この取り組みでは、南関町と株式会社ウォーターリンクス、さらに水道スマートメーターを製造する株式会社ウォーターデバイスが連携し、業務の自動化を目指しています。ウォーターリンクスの役割としては、水道スマートメーターの提供、クラウドシステムの構築、RPAの導入支援が含まれます。
スマートメーター(AMR方式)導入
古くなった集中検針盤を撤去し、各住宅に無線通信機能を持ったスマートメーターが設置されました。この新しいシステムにより、LPWA(Low Power Wide Area)を活用した遠隔検針が可能になりました。AMR(Automated Meter Reading)方式を採用することで、正確かつスムーズな一括無線検針が実現されます。
RPAによる料金システム連携の自動化
検針データはクラウドを通じて自動的に収集されます。これにより、RPAが水道料金システムにデータを直接入力し、処理を行います。これまで手作業で行われていたデータ入力作業が効率化され、ミスの低減や作業時間の短縮が期待されています。
期待される効果
本取り組みによって、水道検針の業務が簡素化され、費用の削減が見込まれます。また、検針データの即時取得が可能になることで、料金請求の迅速な処理が実現されます。さらに、従来対応が難しかった検針困難区域にも柔軟に対応できるようになります。職員の業務負担が軽減されることで、働き方改革も進むと考えられています。
将来的には、地域間のサービス均一化や蓄積されたデータを活用した高度な住民サービスの提供も視野に入れています。
実証実験の概要
本プロジェクトの対象戸数は80戸で、実証期間は2025年4月1日から2026年3月31日までとなっております。
会社概要
株式会社ウォーターリンクス
- - 代表者:原裕二
- - 所在地:兵庫県姫路市阿保甲878番地
- - 設立日:2019年9月10日
- - 資本金:145,000,000円
- - 公式サイト
株式会社ウォーターデバイス
- - 代表者:岩本晃幸
- - 所在地:兵庫県豊岡市昭和町4番24号
- - 設立日:2022年9月9日
- - 資本金:20,000,000円
- - 公式サイト
本取り組みを通じて、南関町の水道業務が新たな時代を迎えることが期待されています。