新刊『あたらしい近代服飾史の教科書』ですべてがわかる
衣服の歴史と美を探求する新書『あたらしい近代服飾史の教科書 衣服の標本で見る、着るものの歴史と文化』が、株式会社翔泳社より2025年1月21日に発売されます。本書は、衣服標本家の長谷川彰良氏が数百年前の衣服を豊富な写真と詳細な解説を交えて紹介する一冊です。数世代にわたり受け継がれてきたファッションの変遷を、目で楽しむことができるのが特徴です。
華やかさが求められた時代の装飾
私たちが現在着用している服は、数世代にわたって進化してきました。特に、フランス革命以降、男性のファッションは驚くほどの変化を遂げます。それまでは、レースやリボン、刺繍で装飾された華やかな衣装が男性の美の象徴でしたが、シンプルでシックなスタイルが求められるようになったのです。また、女性の服装も同様に進化し、ロココ時代の華やかなドレスから、機能性とシンプルさを重視したシュミーズ・ドレスに移行していきます。
50着の衣服を通して学ぶ歴史
本書では、1700年代半ばから1900年代初頭までの西洋服飾史を、実際に着用されていた50着の衣服を通じて解説します。たとえば、紳士服のウエストコートやアビ・ア・ラ・フランセーズ、ダーリン・スーツなど、歴史的意義を持つ衣服が詳細に紹介され、どのようにそのスタイルが進化していったのかが見て取れます。女性のドレスもローブ・ア・ラ・フランセーズやクリノリンなど、進化の過程が一目でわかります。
見逃せないディテール
さらに、本書の魅力は衣服の細部にあります。生地のアップ、裏側やステッチ、ボタン、刺繍など博物館でも見ることができない貴重なディテールが豊富に紹介され、読者は衣服の内部構造をじっくり楽しむことができます。衣服標本として分解したパーツを並べた展示もあり、それによって構造美や着心地をより深く理解することができます。
現代クリエイターへの影響
本書は、衣服好きだけでなく、歴史や美術を愛するすべての人々、そしてクリエイターにとっても必見の内容となっています。予約受付開始から多くの反響が寄せられ、早くも重版が決定。Amazonの美術史やモードカテゴリでの売れ筋ランキングでも1位を獲得したことがその人気を物語っています。
著者の情熱
本書を手がけた長谷川彰良氏は、衣服標本家として衣服の歴史と芸術を追体験するための場を提供しています。「半・分解展」と呼ばれる展覧会を主宰し、古い西洋の衣服を分解して「標本」にして独自の研究を行っています。SNSでもアクティブに活動しており、Instagramでは衣服にまつわる魅力を発信しています。
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