イノベーションを推進する新団体「Public Meets Innovation」の設立
近年、人工知能やブロックチェーン技術の進展が目覚ましい中、日本でもイノベーションの重要性がますます高まっています。しかし日本のイノベーション政策においては、グローバルな視点から見ると環境整備が遅れています。そんな中、ミレニアル世代の国家公務員やITスタートアップ経営者らが中心となって設立したのが、一般社団法人「Public Meets Innovation」です。これは、社会課題に対するイノベーションを実現するための新たなコミュニティを形成することを目的としています。
背景
イノベーションに必要な政策や法整備が不足している背景には、公共セクターと若い世代のイノベーターの間に相互接点が乏しいという問題があります。具体的には、イノベーターが政策プロセスに参加する機会が少なく、また公共セクターにいる人材がスタートアップの状況を理解しきれていないため、実際の政策にイノベーションの視点が反映されにくいのが現状です。
目指すべき社会の姿
「Public Meets Innovation」は、こうした課題を解決するために、ミレニアル世代を中心とした国家公務員や政治家、弁護士といった公的機関の人々と、スタートアップや研究機関のイノベーターたちが協働するプラットフォームを提供します。具体的には、イノベーションをどのように社会に機能させるかを考え、またそれを具体的な政策として形にしていくことが目指されています。この団体は、既存の枠組みを超えた新たな視点から、10年後、50年後の社会に必要な変化を起こすことを目標としています。
活動内容
1. 次世代リーダーコミュニティの運営
この団体では、公共セクターの関係者とイノベーターたちが互いに交流し、議論し、コラボレーションするための場を提供します。ここでは、法律相談や政策に関する相談窓口も設けられ、さまざまな立場の人々が議論できる環境を整えています。
2. イノベーション政策の検討と発信
ミレニアル世代ならではの視点で社会課題に取り組むため、具体的な政策テーマとして観光、スマートシティ、アグリテック、ヘルステック、フィンテック、エドテックなど、多岐にわたるテーマでイノベーションを考察します。これにより、イノベーションがどのように社会に実装できるかを模索します。
3. 普及啓発活動
この団体は、イノベーション政策に関する情報発信を行い、勉強会やカンファレンスを開催します。これにより、政策に対する関心を高め、公共の場で考える機会を提供します。また、海外の団体との交流や共同研究も進め、国際的な視野を持った活動を展開していく予定です。
団体概要
「Public Meets Innovation」は、代表理事に石山アンジュ氏を迎え、2018年10月1日に設立されました。本社は東京都千代田区に位置し、公式HPでは活動内容やイベント情報を発信しています。
公式HPはこちら
最後に
イノベーションは、未来を切り開く鍵となるものです。これまでの枠組みを越えた視点で、日本の社会課題に取り組む「Public Meets Innovation」の活動は、まさに時代の要請に応えるものと言えるでしょう。