旭化成リフォームが発表した高断熱リノベーション「ロクダン」
旭化成リフォーム株式会社は、築年数が経ったヘーベルハウスに対し、一棟全体の断熱・気密性能を向上させる新しいリノベーション商品「ロクダン」を発表しました。
高い断熱性能の実現
この「ロクダン」は、新築住宅に求められる断熱等級6相当の高い断熱性能を既存住宅で実現することを目指しています。2025年には断熱等級4の義務化が決まっている中、2030年には等級5の義務化も視野に入れており、「ロクダン」はいち早く等級6を取り入れることを可能にします。
フルリノベーションで快適な住環境へ
「ロクダン」では、ヘーベルハウスの既存躯体を活かしつつ、床、壁、屋根を高性能の断熱材で包み込むフルリノベーションを行います。これにより、冬には暖房を止めた後でも室温の急な低下を防ぎ、夏は冷暖房の効率を上げることができます。特に、外気温に左右されない快適な居住空間が提供されることが期待されています。
安全で環境に配慮した住まいの実現
断熱性能の向上により、冬場の寒さや夏場の暑さに対する影響を緩和し、年間を通じて安定した住環境を提供します。また、部屋間の温度差を減らすことで、ヒートショックや熱中症といった健康リスクを軽減することも可能に。
検証技術の導入
旭化成ホームズが開発したシミュレーションシステム「ARIOS」を活用し、改修前後の住環境を比較できる機能を追加しました。これにより、実際の施工に先立って住み心地やエネルギー消費量の変化を数値やビジュアルで示すことが可能になり、見積もり時に効果を確認することができます。
BELS申請により資産価値の向上も期待
「ロクダン」では省エネ性能や断熱性能の見える化が可能で、第三者機関による評価を受けることもできます。これにより、将来的に売却や賃貸を行う際にも、物件の価値をアピールする要素となり得ます。住み続ける快適性だけでなく、資産としての価値も高められる点が魅力です。
商品概要と開発バックグラウンド
この新商品は、基本的に築30年以上のヘーベルハウスを対象としており、関東や関西、九州北部など地域限定で販売される予定です。2026年8月6日からの販売開始を見込んでいます。
開発の背景には、脱炭素社会の実現に向けた住宅の省エネルギー性能の向上が求められていることがあります。特に、築年数が経った住宅を活用する視点が重要視されており、リフォームによって性能を更新することで、今後の社会に適した居住空間を提供したいという意図があります。
建物の長寿命化に向けた取り組み
早稲田大学の田辺教授も、このプロジェクトの意義に言及しています。建物を70年、100年と大切に使うためには、快適な住環境が不可欠であり、断熱や耐震といった基本性能をアップグレードする必要があるとのことです。これからは、より持続可能な社会に向けた取り組みが求められています。新たなリノベーションの選択肢として「ロクダン」は、未来の住まい方を大きく変える可能性を秘めています。