狭山茶とインドの融合
2022-11-17 13:00:01
狭山茶を発信する新たな試み - インド留学生と共に誕生したお茶の魅力
狭山茶を発信する新たな試み
埼玉県の特産品である狭山茶が、革新の波に乗っています。今回紹介するのは、インド人留学生と日本の茶農家が手を組んで開発した新しいお茶のプロジェクトです。日本にいる外国人留学生が持つ知識や経験を活かし、国内外に通用するお茶の魅力を発信明るい未来へと進んでいます。
外国人留学生の豊かな知見
2021年5月時点で、日本には24万人以上の外国人留学生が学んでいます。彼らは日本文化や料理、さらにはポップカルチャーに強い興味を持ちつつ、日本での学びを通じて自己成長を遂げています。その中でも、特に新たな視点を提供してくれる存在となっています。今回のプロジェクトに参加したのは東京大学大学院で新物質を研究しているAbhisec Guptaさんです。
お茶のプロジェクトがスタート
このプロジェクトでは、埼玉県に由来する「狭山茶」に焦点を当てました。狭山茶は、日本三大銘茶の一つとして知られており、その特徴的なコクのある濃厚な味わいが魅力です。狭山の気候条件と、独自の「狭山火入れ」技術が、より深い味わいを生み出す要因となっています。
このプロジェクトに携わったのは、1945年創業の的場園の4代目代表である的場龍太郎氏。的場氏は自社での一貫生産を誇り、日本茶の魅力を広める取り組みを精力的に行っています。新たな茶の可能性を探求するにあたり、的場氏とAbhiさんは茶葉や焙煎の度合いについて徹底的に議論を重ねました。
海外市場への道
日本では緑茶が主流ですが、欧米やアジアでは紅茶や烏龍茶が一般的です。そこで、Abhiさんは「焙じ茶」に焦点を当てることを提案しました。焙じ茶は、海外でも注目を浴びており、口当たりも良く飲みやすいと評判です。インドでは、伝統的に紅茶にミルクやスパイスを加えたチャイが日常的に飲まれており、その文化を取り入れた商品開発が進みました。例えば、香り高いシナモンと焙じ茶を組み合わせた新しいお茶を創り出すことで、より多くの人に愛される飲み物を目指しています。
新しいお茶の魅力
さらに、Abhiさんは緑茶の健康効果に注目しています。インドでは、糖分を多く摂る習慣があり、その影響で健康への関心が高まっています。フェンネルシードなどのスパイスをブレンドすることで、健康的でスッキリとした味わいの新商品が誕生しました。
今回開発した2種類のお茶はある意味で、まったく新しい体験をユーザーに提供することを目指しています。焙じ茶とシナモンの組み合わせ、そして緑茶とフェンネルの組み合わせは、まさに異文化交流の成果と言えるでしょう。
クラウドファンディングと未来の展望
このプロジェクトはMAKUAKEでクラウドファンディングを実施中で、さらなる広がりを図っています。プロジェクトページでは、的場氏やAbhiさんのインタビュー動画も公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。
新しい日本茶の可能性を探求し、世界に広めたいと願うこの取り組みは、日本茶が持つ魅力を再発見する過程でもあります。皆さんも自身の「テリトリー」として、新たなお茶の体験を楽しんでいただければ幸いです。是非、あなた自身のお茶を見つけてみてください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社YOMOYAMA
- 住所
- 東京都練馬区大泉学園町7−20−4
- 電話番号
-
080-3357-6177