株式会社バッファローの法人向け事業戦略
2024年8月29日、名古屋に本社を置く株式会社バッファローが、東京のTKPガーデンシティPREMIUM京橋で「法人向け事業戦略及び新商品発表会」を実施しました。この発表会では、企業のデジタル化(DX)を支援し、IT人材不足の課題に取り組むための新しいNAS機能や商品が紹介されました。
事業戦略と新商品
バッファローの代表取締役社長である牧寛之氏は、企業のIT人材不足を解消するために、新たなリモート管理サービス「キキNavi」からNASのリモート設定が可能になる機能や、小規模オフィス向けの「TeraStation TS3030シリーズ」を発表しました。これにより、企業は物理的な訪問なしにネットワーク設定を行い、効率的に働くことが可能になります。
キキNaviと法人向けNASの実績
バッファローが誇る「キキNavi」は、すでに日本国内で10,000社以上の法人に登録され、92,000台以上の機器の管理が行われています。また、法人向けNAS「TeraStationシリーズ」は今年で20周年を迎え、累計出荷台数は125万台に達しました。この実績は、バッファローの法人向け商品に対する信頼の証と言えます。
サービスの拡充
今回の発表会で法人マーケティング部の富山部長は、企業DXの進展に伴うネットワークセキュリティやBCP(事業継続計画)の重要性について説明しました。「VR-Uシリーズ」という新しいVPNルーターは、中小企業に最適なセキュリティ機能を提供します。また、ビジネスデータの安全性を確保するためのクラウドバックアップサービス「キキNavi クラウドバックアップ」も紹介され、NASのデータがクラウドにバックアップされることによりBCP対策に役立つ提案がなされました。
新機能について
バッファローは、新機能として「異常ファイル操作検知機能」を近日中に導入すると発表しました。この機能は、社内のPCがランサムウェアに感染した際、NASのデータを保護し、管理者に通知するものです。これにより企業のデータ管理が一層強化され、セキュリティ対策が充実します。
IT人材不足への対策
中小企業の多くがIT人材不足を感じているという調査結果を受け、バッファローは自身のリモート管理サービス「キキNavi」を最大限に活用することで、機器管理の負担を軽減しようとしています。訪問調整や現地訪問が不要になり、迅速な対応が可能となることで、企業の業務効率が劇的に向上することが期待されています。
今後の展望
バッファローは、これからも法人向けのネットワーク商品やサービスを拡充し、安心・高品質な運用を提供し続ける方針です。ホームオフィスや小規模オフィスから、中規模・大規模の企業まで、幅広いニーズに応えるための取り組みを進めていくことでしょう。
発表会では、バッファローの強みや成果に加え、今後のビジョンや商品の詳細が熱く語られ、多くの来場者にその魅力を伝えました。時代の変化に対応した製品とサービスを通じて、企業のデジタル環境を支えるバッファローの動向に、ますます注目が集まることでしょう。