新刊書『人間には12の感覚がある動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー』
2023年7月24日、株式会社文藝春秋から新たに刊行された書籍『人間には12の感覚がある動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー』が、注目を集めています。本書は、動物と人間の感覚についての最先端の研究を紹介し、科学者たちが長年の努力を重ねて明らかにしてきた知見が詰め込まれた一冊です。
著者はジャッキー・ヒギンズ氏で、翻訳を手がけたのは夏目大氏。彼らの連携により、複雑な科学的な概念がわかりやすく解説されています。本書では、私たちが通常認識している五感や第六感以上に、人間には実は多様な感覚が存在することが示されています。
感覚の新たな世界
書中では、特に動物の感覚についての驚異的な事例が取り上げられています。たとえば、モンハナシャコは通常の人間の4倍の光受容体を持ち、これまでに見たことのないカラフルな世界を認識しています。また、ホシバナモグラは、視力の代わりに22本の触覚を使い周囲を把握することができ、ナマズは全身の味蕾で空間を感じ取ることができるという驚きの情報も紹介されています。
このように、多様な動物が持つ感覚は、人間が想像する以上に私たちの理解を超えており、感覚を通した生物の世界に新たな視点を提供しています。
驚くべき推薦の声
リチャード・ドーキンス氏は、「われわれの想像を遥かに超える、不思議で奇妙な世界が描かれている」と本書を絶賛しました。また、スズキ・トシタカ氏(東京大学准教授)も、感覚器官の進化の過程で生まれた多様性に驚かされたと述べています。
ここでの推薦の声は、著名な科学者たちによるものであり、彼らがどれ程このテーマに対して強い興味と驚異を抱いているかを示しています。
超感覚に関する新たな研究
本書に示されている研究の一つとして、ナミチスイコウモリとヒトとの相関があります。ナミチスイコウモリが血を分け与える際の行動が、ヒトのコミュニケーションにおけるタッチの影響を示す実験と連動しており、まさに「超感覚」の存在を物語っています。
このような研究成果は、動物と人間が共有する感覚の広がりを示し、私たちが感覚について持つ常識を根底から覆す可能性を秘めています。
書誌情報
この魅力的な書籍の詳細は以下の通りです。
- - 書名:『人間は12の感覚を持つ動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー』
- - 発売日:2025年7月24日(水)
- - 判型:四六判並製
- - 定価:2,860円(税込)
- - ISBN:978-4-16-391998-0
- - 詳細リンク:文藝春秋公式サイト
この本を通して、私たちの感覚の可能性を探索し、新しい発見の旅に出かけることができるのです。読者は、動物たちの不思議な感覚を知ることで自身の感性を広げ、新たな視点を得ることができるでしょう。科学の新たな真実を垣間見る好機を提供する本書を、ぜひ手に取ってみてください。