「こども宅食」の実態
2020-05-06 10:00:29
全国で広がる「こども宅食」支援活動の実態
全国で広がる「こども宅食」の取り組み
新型コロナウイルスの影響で、多くの保育施設や学校が閉鎖され、経済的にも厳しい状況にある家庭が増えています。そんな中、生活困窮家庭を支える「こども宅食」の活動が全国各地で行われています。この取り組みは、食品を定期的に届けるだけでなく、困難な状況にある家族とのコミュニケーションを図ることにも力を入れています。
「こども宅食」とは
「こども宅食」は、2017年に東京都文京区で始まったプロジェクトで、生活に苦しむ子育て家庭に定期的に食品を届ける取り組みです。この仕組みは、単に物を届けるだけでなく、地域とのつながりを形成し、子どもたちの見守りを行うことを目的としています。特に新型コロナの影響で家庭の食生活が厳しくなっている今、その重要性は高まる一方です。
地域ごとの取り組み紹介
佐賀県佐賀市の「とどけYELL」
市民団体「スマイルキッズ」が運営するこの取り組みでは、ひとり親家庭向けに月に一度、食品を3000円分提供しています。利用者との関係を築きながら、子どもたちの様子も確認しています。特にコロナ期間中には、子どもたちだけが留守番をしている家庭にお菓子を届ける「見守り宅食」を実施し、親と子ども間のコミュニケーションも支援しています。
長崎県長崎市の「つなぐBANK」
「つなぐBANK」は、ひとり親家庭への緊急支援を行っています。配送が難しい地域のため、2か月に1度、配送場所を変えながら食品を配布しています。この取り組みは、周囲に知られずに支援を受けたいというニーズを満たしています。また、日常生活の相談も受け付けており、困りごとへの包括的な支援が行われています。
宮崎県三股市の「みまたん宅食どうぞ便」
「みまたん宅食どうぞ便」では、月に一度の食品配送に加えて、利用者が直面する問題について相談できる仕組みがあります。食材と役立つレシピを提供しながら、利用者の状況を把握し、必要な支援を行っています。
新潟県新潟市の「にいがたお米プロジェクト」
このプロジェクトは、ボランティアによって、児童扶養手当を受けている家庭に毎月お米を無料で提供しています。コロナ禍では余った給食用食材を家庭に配布し、地域社会における温かい支援が行われています。
支援の広がり
これらの活動は、ふるさと納税を通じて資金を集め、さらなる支援を広げるために続けられています。これにより、全国どこでも「こども宅食」の支援が展開できる環境が整いつつあります。寄付金は全額事業に活用され、命をつなぐ重要な支援となります。
結論
「こども宅食」の取り組みは、困窮する家庭の食生活を支えるだけでなく、親子のコミュニケーションや地域のつながりを強化します。今後も全国でこの活動が拡がっていくことが期待されています。私たちもこの取り組みに注目し、支援の輪を広げていきましょう。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人 こども宅食応援団
- 住所
- 佐賀県佐賀市呉服元町2-15COTOCO215
- 電話番号
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03-4346-0752