道の駅 湧水の郷しおやでの実証実験
2024年10月、栃木県塩谷町の「道の駅 湧水の郷しおや」にて、アバター応対システム「NTT XRコンシェルジュ」を活用した実証実験が行われます。この取り組みは、訪日外国人観光客の受付環境を改善することを目指しており、塩谷町とテルウェル東日本株式会社、株式会社NTT QONOQが共同で実施します。
実験の背景と目的
日本の道の駅では、従業員不足が深刻な問題となっています。特に、増え続ける訪日外国人観光客に対して、いかにスムーズにおもてなしを提供できるかが非常に重要です。この問題を解決するために、本実験では以下の2つの課題に取り組みます。
1.
AIによる一次応対の代替
訪問者に対する一次的な応対をAIにより代替できるかを検証します。具体的には、アバター(AIモード)が多言語で近隣の観光情報や施設案内を行います。
2.
有人応対へのエスカレーション
AIによる応対ができない場合に、有人応対へと切り替えることで、業務がどれだけ補完可能かを探ります。AIが応対できない特定の問い合わせに対しては、アバター(有人モード)が引き継ぎを行い、直接的な回答を行います。
このプロジェクトを通じて、道の駅の運営効率を向上させ、来訪者の利便性を高めることを目指しています。
実証実験の詳細
実験期間は2024年10月1日から10月31日までの1ヶ月間。場所は「道の駅 湧水の郷しおや」です。ここで最新のAI技術を駆使し、実際の現場での効果を検証します。
NTT XRコンシェルジュとは
このシステムは、音声や画面タッチを通じて質問に応じるAI搭載のアバターを使用します。AIが返答に困難を要する問い合わせに対しては、アバターのままで有人応対に切り替えが可能です。この方法により、応対が多言語になり、個別のニーズに応じたサービスを提供することが実現します。また、アバターのカスタマイズも可能で、質の高い接客体験を提供しながらコスト削減を図ることが期待されます。
実験の結果が将来的な道の駅の運営効率化にどうつながるか、大いに注目です。
最後に
この取り組みは、先進的な技術を活用した観光資源の促進にもつながると考えられています。道の駅 湧水の郷しおやが、AI技術を通じてさらなる成長を遂げることを期待しています。