MS&ADホールディングスとHEROZ、生成AIの独自モデル構築に向けた共同検証を実施！保険業務の効率化と高度化へ

MS&ADホールディングスとHEROZ、生成AIの独自モデル構築に向けた共同検証を実施！

MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社とHEROZ株式会社は、独自に生成AIを開発できる大規模言語モデル（LLM）と大規模視覚モデル（VLM）の基盤構築に関する共同検証を行いました。

この共同検証は、MS&ADホールディングスの社員の発想力向上と業務効率化を目的としています。2023年7月にグループ全社員がセキュアに生成AIを利用できる環境を整備したことを受け、自社情報を参照できるチャットシステムを導入しました。しかし、大規模データを正確に参照できないことや、映像・画像データの取り扱いに課題がありました。これらの課題を解決するために、HEROZとの共同プロジェクトがスタートしました。

検証内容と成果

共同検証では、LLMとVLMの基盤構築と運用に向けた取り組みを実施しました。具体的には、オープンソースソフトウェア（OSS）のLLMを選定し、ファインチューニングを行い、MS&ADグループ独自のデータに基づく追加学習を行いました。その結果、グループが保有する文書や画像データを用いた独自生成AIモデルの構築が可能になりました。

この検証により、自社で構築した生成AIと外部提供の生成AIの違いに関する知見を得ることができました。さらに、QA形式のファイルをアップロードするだけで、ファインチューニングされたLLMやVLMを構築し、独自モデルを用いたQAチャットを実施できるようになりました。

今後の展開

今回の共同検証の成果を活かし、MS&ADグループは、多様なデータとオープンデータを組み合わせてLLM/VLMに追加学習を行います。これにより、高度な業務支援アプリケーションや補償前後における新しいリスクソリューションを開発していく予定です。具体的には、AIによるヒヤリハット自動検出などが考えられます。