ブラザー新工作機械
2025-02-28 10:29:42

ブラザーが開発した世界初の100本工具搭載工作機械に期待高まる

ブラザー工業、新たな革新を実現する工作機械を発表



日本の名古屋市に本社を構えるブラザー工業株式会社は、最新の工作機械「SPEEDIO S700Xd2-100T」を開発しました。この機械は、小型の工作機械としては初めて、実に100本もの工具を搭載することができるのです。これにより、工具交換の効率が飛躍的に向上し、製造現場での生産性を大幅に改善することが期待されています。

この新モデルは、2023年2月28日に開催されるブラザー刈谷工場でのプライベートショー「アフターダイカスト展」で初公開される予定です。従来の「S700Xd2」モデルでは28本の工具が搭載されていましたが、S700Xd2-100Tの登場によって、その搭載本数が3倍以上に増加したことになります。

生産現場のニーズに応える設計



部品加工の需要は、大きく変化しています。特に自動車業界では、大量生産から変種変量生産へ、さらには多品種小ロット生産にシフトしています。この変化に対応するため、工作機械に搭載される工具のバリエーションが増加しており、工具交換の時間削減は生産性向上において重要な課題となっています。この背景を考慮し、ブラザーは新たな工作機械の開発に取り組んできました。

S700Xd2-100Tは、工具本数を無理なく増加させるために、左右にそれぞれ36本ずつの工具ストッカーを装備しています。これにより、コンパクトな機械本体の中に100本の工具をスムーズに収納できる設計が実現しました。さらに、この機械は一般的な大型マシニングセンタ(主軸40番)と比較して、接地面積を約40%も削減できます。この特性は、限られた生産スペースを効果的に活用できることを意味しています。

生産性向上の未来



また、ブラザーは今回のS700Xd2-100Tに加え、コンパクトな機体に大口径の傾斜ロータリーテーブルを搭載した「U500Xd2-100T」の開発も進めています。これは多様な生産現場に新たなソリューションを提供するもので、より多くの工具を搭載して生産性を一層高めることを目指しています。

ブラザー工業は、顧客のニーズに応えるために、これらの新しい工作機械の開発を進め、製品発売を目指しています。今後の進展にますます注目が集まることでしょう。生産現場の効率化と生産性向上を実現する新技術が、業界全体に与える影響は計り知れません。ブラザーの新しい挑戦が、未来のものづくりをどう変えていくのか、目が離せません。


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会社情報

会社名
ブラザー工業株式会社
住所
愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15-1
電話番号
052-824-2072

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