小学生の長期休み
2025-06-26 10:47:15

長期休みにおける小学生の過ごし方を探る調査結果とは?

小学生の長期休み: 減少する体験と孤立する子どもたち



特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールが行った調査によると、小学生の就労家庭において長期休みの過ごし方には多くの問題があります。その実態は、特に低所得層の家庭で顕著に表れています。

調査の概要



本調査は2025年1月に行われ、対象は就労家庭の小学生を持つ男女1,200名です。調査結果には、子どもたちの長期休みにおける過ごし方やその課題が反映されています。

自宅での留守番が過半数



調査結果によると、長期休みに自宅で留守番をする子どもは全体で50.6%、高学年では61.9%に達します。これは多くの家庭で子どもが自宅で長時間過ごしていることを示しています。子どもたちからは「学童に行きたくない」との声も上がり、学童保育への不満が多く聞かれます。保護者は「安心して過ごせる場所を探している」とのこと。

体験の少なさが影響



「サマースクール・キャンプ・旅行等がない」と回答した割合は77.8%、年収300万円未満では92.3%に達します。また、友達と遊ぶ機会がないと答えた割合は40.8%で、特に低所得層では56.9%という結果に。子どもたちは「旅行に行きたい」や「いろいろな体験をしたい」と望んでいるが、その機会が与えられていないのが現状です。

孤立する子どもたち



低所得層の子どもたちは特に友達と遊ぶ機会や、祖父母や親戚の家で過ごす機会が少ないことが確認されました。「祖父母や親戚の家で過ごす」ことが全体で48.2%に対し、年収300万円未満では69.2%がその機会を得られていません。このため、子どもたちは孤立しがちで、社会とのつながりが希薄になっています。

子どもたちの声



子どもたちからは「もっと遊びたい」「いろいろな体験をしてみたい」という願望が多く寄せられました。しかし、現実にはそれが実現できず、不満や困難に直面している様子が伺えます。また、保護者からは「安心・安全に過ごせる場所やサービスが必要」という声も多く、家庭の事情にかかわらず、子どもたちの長期休みに対するニーズが高いことが明らかとなりました。

学童保育の課題



調査では、学童保育に対する不満も顕在化しています。学童保育で過ごす子どもたちは43.5%に達し、低学年ではその割合は61.0%にのぼります。しかし、子どもたちは「学童に行きたくない」「つまらない」と感じていることが多いのです。これにより、学童保育が子どもにとって魅力的な環境になっていないことが示唆されています。

社会全体での対策が必要



今回の調査結果は、家庭単位の解決だけでは解決できない問題であり、地域全体での取り組みが求められます。特に、低所得層や高学年の子どもが孤立しないよう、地域に多様な居場所を提供することが重要です。保護者がいない間でも、安全に自由に遊べる場所が必要だという声は、大人の協力なしに自分たちで遊ぶ機会を得られない子どもたちの現状を反映しています。

まとめ



放課後NPOアフタースクールは、今後もこうした実態調査を続け、子どもたちが望む放課後の環境を改善するために、社会全体に向けた発信を行なっていくことを目指しています。子どもたちに豊かで安全な放課後を提供するためには、地域や社会全体の協力が不可欠です。

さらに、すべての子どもたちが必要な体験を得られるようにするため、それぞれの家庭が直面する課題を理解し、支援を行うことが重要です。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクール
住所
東京都文京区本郷1丁目20−9 本郷元町ビル 5F
電話番号
03-6721-5043

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