ヒグマ護衛サービス開始！安心して自然体験を楽しむ新しい選択肢

ヒグマ護衛サービス開始

株式会社地域環境計画（通称「ちいかん」）と有限会社GOE-MONが新たに提供するヒグマ護衛サービスが、2023年5月8日より北海道で始まりました。このサービスはヒグマが生息する地域において、安心できる体験を提供することを目的としています。

ヒグマ護衛サービスの概要

この護衛サービスには、ヒグマに関する豊富な知識と経験を持つプロのハンターが同行します。具体的には、以下のような特徴があります。

1. お客さまのペースに対応

山野での調査や作業には、見通しが効かない笹薮や急傾斜など、厳しい状況が伴います。しかし、プロのハンターは作業員や調査員のペースに柔軟に対応し、円滑に業務を進めるサポートを行います。安全性を随所に考慮しつつ、必要な作業を行える環境を整えています。

2. ヒグマに対する豊富な知識

このサービスは作業員の安全を最優先に考え、発砲は基本的に行いません。人慣れしたヒグマや好奇心旺盛なヒグマに出会う可能性もあるため、経験を積んだハンターが現場に同行し、様々なリスクに備える体制を整えています。

3. 現場で活かすプラスαのスキル

同行するハンターは上級救命講習を受けており、山でのトラブルにも対応できる知識を持っています。ハチやマムシによる危険、さらには落石や滑落といった予測不能なリスクにも備え、現場での判断力を発揮できるプロフェッショナルです。

このようなサービスにより、

- 単なる装備や講習では得られない「プロの判断力」を体感できます。
- 自然の中で、調査や作業に安心して専念できます。
- ヒグマを敵視するのではなく、共生の存在として捉える新しい視点が得られます。

サービス提供の背景

最近、全国的に人間とクマとの距離感が崩れ、都市部にもクマが出没する問題が増加しています。この現象は、特に北海道で顕著です。また、ハンターの高齢化が進み、対応できる人材の確保が急務となっています。ヒグマが生息する場で業務を行う際には、護衛が不可欠であり、それに伴いこのサービスが生まれました。

調査や作業を行う中で寄せられる声には、「ヒグマは怖いが、行かないわけにはいかない」という現実があります。そこで、GOE-MONとちいかんは、ヒグマとの適切な距離を保ちながら安全に業務に取り組むための選択肢を提供することに至りました。