estie、シリーズB追加ラウンドで30億円超を調達
株式会社estieは、2023年10月、シリーズB追加ラウンドにおいて三菱UFJ信託銀行、三井住友信託銀行、および株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズとの資本提携を実施し、エクイティ調達額が30億円を超えたと発表しました。この資金調達は、不動産業界においてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための重要なステップと考えられています。
不動産業界の課題に挑む
estieは、「産業の真価を、さらに拓く」というビジョンの下、不動産業界が直面しているデータ流通の問題を解決するためのサービスを提供しています。2022年以降、同社は「estie マーケット調査」「estie 所有者リサーチ」「estie 案件管理」など、10種類以上のプロダクトを展開し、大手不動産デベロッパーやJ-REITへの導入を進めています。実際、このプロダクト群の導入率は70%以上と非常に高い数字を記録しています。
大手銀行との連携
今回の資金調達にあたって、三菱UFJ信託銀行と三井住友信託銀行、またゼンリンとの連携が大きな注目を集めています。三菱UFJ信託銀行の常務執行役員、田中正吾氏は不動産業界のデータベース構築におけるestieの取り組みを評価し、共に業界を盛り上げていきたいという意気込みを見せています。
また、三井住友信託銀行の坂上雄彦氏は
「デジタルインフラの構築が、日本の不動産市場の可能性をさらに引き出す」とし、未来に向けた協業を期待しています。ゼンリンフューチャーパートナーズの松尾正実社長も、estieとの出資を喜び、日本の不動産業界の成長に寄与するための取り組みを進める意向を示しています。
これからの展望
estieの代表取締役、平井瑛氏は「業界の課題をより深く解決し、広く新たなスタンダードを築くことが重要」と語り、今後もさまざまなサービスの開発を通じて不動産業界のDXを推進していく意向を示しています。資本提携を通じて、業界の各プレイヤーと共に、持続可能な成長を目指す姿勢が強調されています。
この資金調達により、estieはさらなるプロダクト開発やサービス提供が可能となり、地域経済への貢献を深め、業界全体を活性化させることを目指しています。今後も目が離せない企業となることでしょう。