ミドル・ハイクラス向け転職サイトの新たな試み
転職活動は多くの人にとって新しい出発点であり、未来への大きな一歩と言えます。そんな中、従来の転職活動にとどまらず、ライフプランを見据えた取り組みが注目を集めています。株式会社マイナビが運営するミドル・ハイクラス向け転職サイト『マイナビスカウティング』は、10月31日から新たに「ライフプランとキャリア診断」サービスを提供開始しました。このサービスは、ユーザーが自身の将来をより明確に描けることを目的に、SBIグループのウエルスアドバイザーが展開するライフプランシミュレーション機能を活用したものです。
サービス開始の背景
近年、転職者の多くがライフプランを考慮しながら転職活動を行っている傾向が見られます。『マイナビスカウティング』が行った調査によると、30代から40代の転職者の89.6%が転職活動と同時に自身の将来の期待や不安を考えていると回答しています。また、金融広報中央委員会の調査によると、転職や退職後の収入変動に不安を持つ世帯は4割以上であり、特に35歳以上の層では老後の資金計画が不安要因として浮かび上がっています。
こうした背景を受け、『マイナビスカウティング』とウエルスアドバイザーは協力し、ライフプランシミュレーションを通して利用者に必要な将来の資金を把握できるツールを開発しました。このツールは、転職時の年収の変動が資産形成にどのように影響を及ぼすかを考慮しており、働く場所やスタイルについての新しい選択肢を提案します。
新しいサービスの特徴
「ライフプランとキャリア診断」は、ユーザーが家族構成や職業、収入状況、将来の希望といった情報を入力することで、未来の収入や支出を簡単にグラフで表示します。これにより、転職後の年収が目標貯蓄額を達成するまでの年数をシミュレーションできます。たとえば、39歳で現在の年収が637万円の方が、転職によって年収を700万円に増やし、64歳時点で3200万円の資産形成を目指すといった具体例も可視化されるのです。
レコメンド機能
さらに、この診断では希望の職種や年収に応じた求人情報やキャリアアドバイザーを推薦する機能も搭載されています。これにより、ユーザーは自身のライフプランを意識したうえで、転職活動を進めることが可能になります。
『マイナビスカウティング』の今後
『マイナビスカウティング』は、2007年から人材紹介会社への集客支援を行ってきた実績をもとに、2024年からはミドル・ハイクラス向けに特化したサービスとして生まれ変わりました。このサイトでは厳選された求人を掲載し、ユーザーのニーズにマッチした求人を直接提案します。年齢層を啓発し、より良い働き方と待遇を実現するための新しい選択肢を提示し続けます。
今後も『マイナビスカウティング』は働く人々の未来をサポートし、転職活動を通じてより良いライフプランの実現を目指していきます。