Thinking Dataが日本市場に参入、アプリゲーム向けビッグデータ分析を提供

Thinking Dataが日本市場に本格参入

シンガポールを本拠地とするThinkingData（シンキングデータ）は、2022年8月に日本への本格的な市場参入を発表しました。その名も「Thinking Analytics」という、アプリゲーム向けのビッグデータ分析プラットフォームを展開します。

日本のアプリゲーム市場の現状

近年、日本のアプリゲーム市場は成熟期を迎え、消費者の行動やエンターテインメントにおけるトレンドも大きく変化しています。米モバイルアプリ調査会社「Sensor Tower」によると、2021年には日本のアプリゲームが歴史的な成長を遂げ、多くのアプリが長年にわたって運営されていることが特徴です。具体的には、売上高の上位にあるアプリの過半数が4年以上の運営実績を持つということから、ユーザーのロイヤリティが高い状況が伺えます。しかし、売上高上位100位のエントリーには中国発のアプリが約30本含まれ、売上の25%を占めています。このような競争環境の中で、開発と運営のコストが上昇しています。

Thinking Analyticsの提供するソリューション

ThinkingAnalyticsは、ゲーム企業に深く浸透しており、データを活用したマーケティング戦略やプロダクトの進化を支えてきました。日本市場への参入にあたり、グローバルな成功に裏打ちされた効果的なプロダクトを展開し、日本のゲームアプリに特化した知識やノウハウを提供します。

このプラットフォームでは、統計解析の難しさを解決し、ユーザーがノーコードで分析を行えるように設計されています。例えば、「最近7日間で1万円以上課金したユーザー」の「特定の30日間のログイン日数」のような詳細なデータも、数分で取得可能です。これにより、企業は迅速にインサイトを得て、ビジネス施策を映し出すことができます。

ノウハウと支援体制

ThinkingDataは、ゲームアプリの開発から運営まで多岐にわたるノウハウを有しており、特にデータドリブンなマーケティング戦略や業務プロセスの最適化においても支援を行っています。データの活用にあたっては、発見したインサイトをもとに新しい価値を生み出すスキルも必要です。そのため、ゲーム市場に特化したデータ分析手法や事例を共有し、各部署間の連携を強化する方法も提供しています。