株式会社こぶ政は、北海道函館に自社工場を持つ昆布加工メーカーです。同社の新商品『ホッペちゃん朝採れとうもろこし』は、地元・白石農園で育てた減農薬のB級品とうもろこしを使ったもので、2024年8月から販売を開始しました。商品は、おかげ様で2024年11月末に完売するほどの大好評を博しました。
商品の特長
『ホッペちゃん朝採れとうもろこし』は、3本セットで972円(税込)というリーズナブルな価格設定が特徴です。内容は2個入り3袋セットで、農家である白石農園さんの誇るとうもろこしは、収穫後24時間以内にパック詰めされています。これにより、鮮度を逃さず、栄養価を保った状態で消費者に届けられます。お手軽にそのまま食べることもできるほか、普段の料理やバーベキューの食材としても活用できるため、幅広いシーンで利用可能です。
商品開発の背景
こぶ政は、海の生態系の変化により昆布原料の確保が難しくなっている中、新たな食材の開発に着手しました。そこで、白石農園との出会いが生まれました。白石農園は野菜加工の商品開発に取り組んでおり、双方の工場見学を通じて意見を交換し、共同開発がスタートしました。両者は同じ野球チームに所属する仲間であり、その関係性が新しい試みの実現を後押ししました。
白石農園は、「神トマト」など他の野菜にも力を入れていますが、今後は農薬を通常の半分にした特別栽培のとうもろこしの生産にも挑戦を視野に入れています。さらに、通常では市場価値が低いとされるB級品を使用することで、フードロスの削減を目指す試みも行っています。
手間を省いて美味しさを実現
こぶ政が開発した『ホッペちゃん朝採れとうもろこし』は、真空パックでの提供を実現。これにより、鮮度と味を保ちながら手軽に使用できるスタイルが可能となりました。お弁当やバーベキューなど、様々なシーンで役立つと同時に、高齢者や子育て世帯にとっても嬉しい選択肢となっています。
今後の展望
現在、商品は函館の直営店「こぶ政」や白石農園のイベントで手に入れることができます。今後は、道の駅や観光土産店での取り扱いも計画されており、さらなる販売拡大が期待されています。
また、こぶ政では2024年から自社社員への福利厚生を充実させるため、白石農園が生産したお米を誕生日プレゼントとして贈呈する取り組みも行っています。これにより、社員の満足度向上にも寄与しています。
こうした地域との連携を通じて、こぶ政は今後も新しい商品開発を続けていく計画です。企業間の関係を強化し、より魅力的な商品を提供することで、多くの方々に美味しいとうもろこしを届けられる日を楽しみにしています。