北海道木古内町で生成AI研修会!教育現場での活用推進へ
北海道木古内町教育委員会、公立はこだて未来大学、NTTコミュニケーションズは、木古内町の教職員を対象とした生成AI研修会を開催します。近年、ChatGPTなどの生成AIが急速に進化し、教育や研究分野でも積極的に活用される一方、その課題や有効な活用方法について議論が活発化しています。文部科学省の中央教育審議会では、生成AIに関するガイドラインが公表される見込みで、学校現場での活用に向けた取り組みが本格化しています。
こうした状況を踏まえ、木古内町教育委員会は、教職員が生成AIを正しく理解し、授業や校務で活用できるようになることを目指し、今回の研修会を開催することを決定しました。研修会では、生成AIの基礎知識習得に加え、授業や校務への導入イメージを醸成することを目的としています。
生成AI活用に向けた取り組み
木古内町では、児童・生徒147名が在籍する町立小・中学校に対し、プログラミングや3Dプリンターなどの最先端技術に触れられる環境を提供してきました。一方で、教職員の働き方改革や部活の地域移行など、校務のデジタル化も喫緊の課題となっています。
全国のパイロット校では、生成AIを活用した授業が始まっている状況を踏まえ、木古内町でも生成AIの活用に向けた検討を進めています。今回の研修会は、教育現場における生成AI活用のための第一歩として、教職員のAIリテラシー向上を目指し、AI技術やその扱い方について理解を深める機会となります。
産官学連携による研修
研修会は、AIリテラシー向上のための研究成果を社会還元するためにNPO組織「aiEDU JAPAN」を設立し、AI技術やその扱い方に関する学習機会を提供してきた公立はこだて未来大学と、生成AIを社内外に展開しているNTTコミュニケーションズとの連携により実施されます。
さらに、文部科学省よりリーディングDXスクールに指定され、生成AIのパイロット校である札幌市立発寒東小学校の鳥丸俊郎校長、日本情報通信株式会社からも協力が得られています。
研修内容
研修会は、7月23日(火)に木古内町中央公民館講堂で開催され、生成AIの概要、教育現場での活用事例、倫理的な課題などをテーマに、講演やワークショップなどが行われます。
今後の展開
木古内町教育委員会は、教職員が生成AIを効果的に活用できるよう、専門的なサポート体制を構築し、定期的な研修を実施していく方針です。また、AIが生成する情報やデータを批判的に評価し、信頼性を判断する力を育むため、教職員の情報リテラシー向上にも力を入れていきます。
NTTコミュニケーションズと公立はこだて未来大学は、木古内町における生成AIを含めた先端技術の授業や校務での活用を支援し、教育現場以外でのICT活用を支援することで、地域の魅力向上に貢献していきます。
生成AI活用による教育の未来
生成AIは、教育の質と効率向上、生徒の学習意欲や学力向上に大きく貢献する可能性を秘めています。今回の研修会が、木古内町における生成AI活用を促進し、未来の教育を創造する第一歩となることが期待されます。