フレンズ株式会社は、グローバルな視点を持った新規事業の推進を目指す新しいプロジェクト「Adapt」を始動しました。このプロジェクトは、日本と東南アジアをつなぐ架け橋となり、文化や言語の壁を乗り越え、スタートアップ企業同士の価値ある繋がりを築くことを目的としています。
「Adapt」は、シンガポールに本拠を置くN9 PTE LTDや、マーケティング支援を行う波屋とともに進められます。このプロジェクトは、「未来を切り拓く10×10×10のイノベーションビジョン」に基づく東京都の推進事業に認定され、国境を越えたコラボレーションを推進します。これにより、日本のスタートアップエコシステムがより多様化し、世界のスタートアップ企業との連携が実現することを目指しています。
日本は優れた人材と企業、教育機関が集積する一方で、閉鎖的な文化やスピード感の欠如が課題として残っています。海外スタートアップが日本市場で成功するためには、エコシステムの理解が重要ですが、その理解には言語の壁が影響を及ぼすことも多く、これが大きな障害となっています。そこで「Adapt」では、「From Isolation to Collaboration(孤立からコラボレーションへ)」をテーマに、異なる文化を持つ人々が互いに信頼を築き、理解を深めることを重視しています。
具体的な取り組みとしては、150人というエコシステムの最大規模を設定し、1人の海外スタートアップに対し5〜15人の日本人が関わる構成を採ることで、質の高い支援を実現します。こうして濃密な交流を促進し、長期的な協力関係の構築を目指します。その中で、スタートアップが必要とする「資金」や「顧客」との接点を提供し、日本市場での成功を支援します。
「Adapt」のプログラムは、会員同士の段階的な信頼構築を重視しており、単なる知り合いから信頼できる関係へと発展することを狙います。さらに、シンガポールのスタートアップとの連携を強化し、現地企業が日本市場に円滑に進出できるよう、PR活動や言語支援を行うことで、言語による障壁を取り除く試みも行います。
加えて、日本のスタートアップ企業が海外からの投資を受けやすくするためにエコシステムの可視化を進め、主要なプレーヤーや成功事例を見える化することにより、日本のイノベーション環境のナビゲーションが可能になります。
Pi-xcelsの創業者Daniel Lim氏は、Adaptがあることで海外スタートアップの日本市場への進出がスムーズになると期待を寄せています。また、Impacfatの共同創業者Mandy Hon氏も、言語や文化の壁克服が重要であり、そのために「Adapt」のような取り組みが海外スタートアップにとって必要であると述べています。
このように、「Adapt」は、海外スタートアップが日本の事業環境を理解し、相互に協力するためのプラットフォームとして、今後の注目が集まっています。日本のスタートアップエコシステムがより魅力的になることで、国際的な競争力が増すことにも期待が寄せられています。"
東京都が推進する「TOKYO SUTEAM」は、スタートアップ支援とその支援者とのネットワーク強化を目的としており、この「Adapt」プロジェクトは、その一環として位置付けられています。フレンズ株式会社は、今後もグローバルなビジネス環境での新たな挑戦を続けていきます。