2026年3月19日、JA三井リース株式会社とJA三井エナジーソリューションズ株式会社、そして株式会社パワーエックスは、三重県津市に設置された系統蓄電所「芸濃町萩野蓄電所」で需給調整市場・一次調整力の運用を開始しました。この取り組みは、中部エリアの電力需給バランスの安定化と再生可能エネルギーの普及拡大に寄与することが期待されています。
近年、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーの導入が加速中ですが、それに伴い発電量は天候によって変動します。このため、電力が余剰になる時間帯には発電量を制限しなければならない「出力抑制」が増えています。このような背景から、蓄電所は電力が余ったときに充電し、不足する時間には放電する役割を果たします。これが電力需給の安定化に繋がるのです。
今回運用を開始した「芸濃町萩野蓄電所」は、中部エリアで開発された蓄電所の中で最初に運転が開始された拠点で、JA三井リースとパワーエックスが共同で運営しています。この蓄電所は、保有と運営をJMESが設立したJMES BESS ONE合同会社が行い、パワーエックスは蓄電所の調整力に対する対価を固定価格で支払う「蓄電所トーリング」スキームを導入。これによって、事業の収益予見性が高まっています。
さらに、パワーエックスは自社開発の蓄電システムを提供し、リソースアグリゲーターとして運用管理も行います。これに続いて、愛知県知多郡東浦町と静岡県牧之原市でも蓄電所の開発が進められており、今春中にも運用開始が予定されています。これらの蓄電所は、需要が少ない時に充電し、多い時に放電することで、需給調整が行われます。
この調整力は、卸電力取引市場や容量市場、需給調整市場での運用を通じて、中部エリアでの電力需給バランスを安定させ、再生可能エネルギーのさらなる普及に寄与することが見込まれています。
JA三井リースは、販売やファイナンス、3Rなどの豊富なノウハウを活かし、パワーエックスの最先端の蓄電システムを組み合わせることで、共に脱炭素社会の実現に向けて邁進しています。また、中期経営計画「Sustainable Evolution 2028」の中で、エネルギー・トランジションという成長領域を掲げており、持続可能な社会を目指した取り組みを推進していきます。
この新たな蓄電所の設立は、地域社会にも多くの恩恵をもたらすことでしょう。今後の展開に期待が寄せられています。再生可能エネルギーの普及とともに、私たちの日常生活における電力の供給がどのように変化していくのか、注目していきたいですね。