JASTメディカルデータセットの無償提供開始
日本システム技術株式会社(JAST)と、国立情報学研究所(NII)は、2022年1月14日より、アカデミアの研究者向けに「JASTメディカルデータセット」を無償で提供することを発表しました。この新たな取り組みは、情報学研究データリポジトリ(IDR)を通じて行われ、700万人を超えるレセプトおよび健診データを基にした、豊富なメディカルビッグデータが利用可能となります。
データセットの背景と構成
JASTは、性別や年齢、さらには傷病情報や処方薬に関する多岐にわたる情報を提供しています。このデータセットは匿名化されており、健康保険組合などから許可を得た情報を基に作成されています。そのため、個人のプライバシーを守りつつ、研究者には貴重なデータを提供することができます。特に、統計的な処理が施されたデータであり、研究において利用しやすい形になっています。
JASTのライフイノベーションLabは、企業理念である「情報化を創造し、提供することで社会に貢献する」を実践する一環として、今回のデータ提供を進めています。今後も、長年にわたって蓄積してきた医療データを活用場所し、さまざまな産学連携活動を実施していく意向です。
提供データの内容と活用方法
JASTメディカルデータセットの主な内容には、傷病情報がICD-10コードに従った形で提供されます。個別のパーソナル情報に基づく集計データを用意しているため、研究者は特定の疾病や医療費に関連した情報を容易に取得することができます。また、個人特定ができないようマスク化処理が施されています。
具体的な活用例としては、「コロナ禍における呼吸器系疾患保持者の実態について」の研究が挙げられます。このように、JASTメディカルデータセットは多様な研究に利用可能で、医療や公衆衛生の分野において貢献が期待されています。
研究者向けのさらなる情報
詳細なデータ内容や解析例については、国立情報学研究所の提供するページで確認することができます。リポジトリの利用を希望する研究者は、こちらで必要な情報を取得し、研究活動に役立ててください。
データ提供案内サイト
お問い合わせ先
本件に関する問い合わせは、日本システム技術株式会社のライフイノベーションLab、または国立情報学研究所の広報チームまでご連絡ください。これからも、JASTはさらなる医療データの提供を通じて、学術界や社会に貢献していく意向です。