IoT技術でダクト火災を未然に防ぐ「FireDog」の全貌
近年、飲食業界において増加しているダクト火災。しかし、火災の発生は気づきにくく、被害が拡大する可能性があります。そこで開発されたのが「FireDog」です。このシステムは、温度センサとCOセンサを活用し、ダクト火災を早期に検知することができます。
ダクト火災とは?
ダクト火災とは、厨房などの排気ダクト内に蓄積した油やほこりが引火して発生する火災です。焼肉や鍋物を扱う飲食店では、客席でも常に火を使うため、火災のリスクが高まります。また、工場などでも同様に、ダクト内に堆積した可燃物が着火し、火災を引き起こすことが見受けられます。特に粉塵が原因の場合、粉塵爆発を引き起こす危険性もあります。
このような火災が発生すると、設備の損傷や近隣店舗への補償問題、悪臭の残存、消火後の営業への影響など、様々な二次災害が発生します。十分な火災対策が求められています。
「FireDog」の仕組み
「FireDog」は、排気口に設置された二つの温度センサとCOセンサを用いてダクト内部を監視します。このシステムは特許取得の独自ロジックに基づいており、温度とCO濃度の変化を同時に測定できる点が特長です。
初期段階の火災発生時は、温度の変化が小さいため一般的な温度センサでは発見が難しいですが、COセンサはその変化に敏感で、迅速に反応します。このため、従来の方法に比べて火災を1/10の時間で検知することが可能です。
全国どこでも使用可能
ダクト火災は都市部に限らず、全国各地で発生する恐れがあります。「FireDog」はネット環境がない場所でも運用できる設計となっており、あらゆる場所での火災リスクを管理することができます。
この新しいシステムの導入により、全国どこでも「ダクト火災ゼロ」の実現が期待されています。
株式会社MTLについて
株式会社MTLは、2010年にクラウド型の電力見える化装置の開発・販売を開始し、2016年に設立されました。以降、様々なIoT機器の企画開発を行い、多くの特許を取得しています。
これまでの10年間、現場での効率化や省エネルギー化に貢献するため、デジタル化を進めてきました。
会社概要
- - 社名: 株式会社MTL
- - 所在地: 愛知県名古屋市南区堤町2丁目45番地
- - 設立: 2016年9月1日
- - 代表取締役: 神鳥 雅吉
- - 事業内容: 省エネルギーシステムの企画・開発、設置工事、補助金事業に係るコンサルティング
- - 電話番号: 052-694-2355
- - メールアドレス: [email protected]
- - HP: www.mtl.jp/company
このように、先進のIoT技術を駆使することで、ダクト火災のリスクを低減し、安全な運営が可能にする「FireDog」。今後の展開が期待される製品です。