薬剤師の本音
2025-09-25 08:52:11

薬剤師としてのキャリアを問い直す200人の本音

薬剤師としてのキャリアを問い直す200人の本音



アンケート調査の概要


株式会社MEDIKLECTでは、薬剤師244人を対象にアンケートを実施しました。この調査では、キャリアの選択や現場での実感、学生時代の過ごし方など、多岐にわたるテーマに対する意見を収集しました。学生時代の自分に伝えたい言葉として最も多く挙がったのは「勉強より人間関係や経験を大切に」という声です。

年齢層の分布と特徴


回答者の年齢層は20代後半から40代を中心に広がっています。
特に、30〜33歳層が23%、34〜36歳層が17%、40〜43歳層が13%を占めており、働き盛りの薬剤師が多いことが分かります。
この世代は、「仕事とプライベートの両立」や「キャリアの選択」に強い興味を持っており、その声には説得力があります。

学生時代に薬学部を選んだ理由


最も多かった理由は「国家資格が取れて安定していそう」というもので、これが31%を占めました。しかし、次に多かったのは「医療に関わる仕事がしたい」という22%であり、「なんとなく」や「理系で消去法」という意見も多く見られました。これは、薬学部進学が「安定と無難」を求めた結果であり、資格を保険のように考えていることが浮き彫りになっています。

薬剤師としての働き始めた実感


薬学部を卒業後、「薬剤師っていい仕事だ」と感じられたという意見にはポジティブな声が多い一方で、ネガティブな意見も多数寄せられています。29%が「人の役に立つ実感があった」と答えた一方で、24%は「勉強量の割に評価されづらい」と感じたことが印象的です。このギャップは、学習の疲れや現場のリアルとの乖離が起因していると考えられます。

国家試験合格後の感想


薬剤師国家試験に合格した後の多くが「ただの通過点」と感じるとの声が41%を占めました。多くの回答者が、試験がゴールではなく、むしろ新たなスタートであるとの認識をしています。

就職の選び方と後悔


新卒の時の就職先を「正しかった」と感じた回答は35%にとどまりますが、31%が「もっと選択肢を広げておくべきだった」という後悔の声も。多くの方が、安定しているからという理由だけで選んでいる傾向が窺えました。

転職の実態


薬剤師の多くが転職経験者であり、2回転職した方が27%、5回以上の方が24%を占めています。コース修正が頻繁であり、薬剤師としてのキャリア形成が容易であっても、実際の職場とのミスマッチが影響しているのです。

持っていてよかった資格


最も持っていてよかった資格は「自動車運転免許」であり、地方勤務の現実を反映している結果でした。次点が「認定薬剤師」であり、地域によっては運転免許が必須条件となっていることが確認されました。

総括


薬剤師のキャリア選択は「国家資格という安心感」の下で進められることが多いですが、選択肢の幅広さや現場の現実とのギャップについて、しっかりと考える必要があります。この調査結果は、未来のその道を選ぶ学生たちへの大切な教訓を示しています。薬剤師の道は正しかったのか?その問いは教育機関や医療業界全体に投げかける課題です。


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会社情報

会社名
株式会社MEDIKLECT
住所
東京都江戸川区中葛西5-5-6 602
電話番号
03-4500-5188

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