岩手製鉄がForbes JAPANの理念を体現！クラフトマンシップ賞受賞の背景とは

岩手製鉄がForbes JAPANのクラフトマンシップ賞を受賞

岩手製鉄株式会社は、Forbes JAPANが主催する「SMALL GIANTS AWARD 2021」にて、クラフトマンシップ賞を受賞しました。このアワードは、創業10年以上かつ売上高が100億円未満の企業に焦点を当て、小規模ながら大きな可能性を秘めた企業を表彰・紹介するものです。岩手製鉄の受賞は、彼らの技術力と経営戦略が評価された結果と言えるでしょう。

SMALL GIANTS AWARDとは？

「SMALL GIANTS AWARD」は、2017年に始まったコンテストで、年間を通じて日本の“小さな大企業”を発掘するプロジェクトです。今回のアワードでは、BtoBビジネスからBtoCビジネスへのシフトに成功した点が審査員に高く評価されました。この移行には、従業員の意識改革や商流の見直しなど、多くの努力が伴ったことでしょう。

岩手製鉄の技術と革新

岩手製鉄は、2016年から鉄器事業に着手し、BtoBからBtoC向けの製品開発に挑戦してきました。その結果、独自の技術である「ダクタイルパン」を確立しました。この製品は、大きな特徴として以下の三点があります。

1. 軽さ: 鋳鉄製品とは思えないほど軽量に仕上げられています。
2. 錆びにくさ: 表面加工を施さず、錆びにくい特性を持っています。
3. 焦げつきにくさ: 高い熱伝導率を有し、焦げつきにくいという利点があります。

この技術的な革新が、「ダクタイルパン」を唯一無二の存在にしています。

商品概要

「ダクタイルパン」は、さまざまな調理シーンでその性能を発揮します。具体的な特徴は以下の通りです：

- 焼く・蒸す: 遠赤外線が働き、旨味が増します。
- 煮る: 鋳肌の凹凸が焦げ付きを防ぎます。
- 揚げる: 蓄熱性が高く、温度を一定に保つことができます。
- ミトンなし: 一体型でも素手で持てるので、扱いやすいです。

主力商品として「ダクタイルパン26」があり、価格は税抜きで15,000円。耐熱温度は300℃、対応熱源も多様です。

今後の展望

今後、岩手製鉄は自社ECサイトを中心に販路を拡大し、ブランドの認知度向上に努める計画です。また、国内市場での成功を基盤に、海外市場にも「メイド・イン・イワテ」として進出することを目指しています。地域雇用の確保も視野に入れ、岩手県や東北地方に活気をもたらすことが期待されています。

岩手製鉄が今後どのように成長し、世界に向けた商品の展開を果たしていくのか、その過程を見守りたいと思います。