税収弾性値予測コンテストの開催について
景気循環学会 高圧経済研究部会が主催する『第2回税収弾性値予測コンテスト』が、2024年12月10日から2025年1月31日までの期間に開催されます。このコンテストは、税収や名目GDP、税収弾性値に関する数字を予測するもので、経済の現状を理解し、未来を考える良い機会となります。
開催の背景
現在、我が国は経済停滞からの回復を目指して様々な政策が進められています。しかし、特に税収弾性値については、その重要性があまり十分に認識されていない状況です。そこで、本コンテストは参加者が日本経済を真剣に考え、積極的に議論を行うきっかけを提供することを目的としています。予測の精度を高めることで、財政再建やマクロ経済の安定化についての意義深い議論が広がることを期待しています。
第1回目のコンテストでは、税収弾性値が予想よりも低い水準となってしまったものの、中央大学の学生が見事に優秀賞を受賞しました。こうした成功事例が、学生を含む多くの方々に経済に関心を持ってもらうきっかけとなれば幸いです。
コンテスト詳細
応募資格
このコンテストには、経済に興味のある方であればどなたでも応募可能です。
募集内容
2024年度及び2025年度の「一般会計税収」「名目GDP」「税収弾性値」の予測を行います。これらの数値は経済の予測に直結する重要な指標です。
募集期間
応募の受付は2024年12月10日から2025年1月31日まで。エントリーは公式サイトから行えます。
募集ページ
詳細および応募は、以下のリンクからご覧ください。
税収弾性値予測コンテスト公式サイト
審査方法
参加者の提出した予測は、2024年度の税収、名目GDP、税収弾性値を基に審査されます。最も近い数値を提示した方から順に順位が決定され、1位から3位までが選ばれます。また、審査は財務省が公式に発表を行った後の7月から始まります。
審査員
審査チームには、著名な経済専門家が揃っています。具体的には、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のシニアエコノミストである鹿野達史氏、上智大学経済学部の准教授中里透氏、名古屋商科大学ビジネススクールの教授原田泰氏が担当します。
賞
優れた予測を行った参加者には、以下の賞が授与されます。
- - 1位: 表彰楯 + 副賞10万円
- - 2位: 表彰楯 + 副賞5万円
- - 3位: 表彰楯 + 副賞1万円
受賞者は、所属、肩書き、名前が公表され、さらに研究部会の表彰式にも出席していただく必要があります。受賞者には予測理由について一言いただくことが求められます。
高圧経済研究部会の概要
高圧経済研究部会は、経済学の専門知識を深めることを目的に2022年4月に設立されました。部会長は名古屋商科大学の原田泰教授が務めており、経済の停滞を打破するための討論が行われています。今後も定期的に講師を招いたり、ハイブリッド形式での研究会を開催し、知見を広めていく予定です。次回の開催は2025年1月27日です。
経済について関心がある方々のご応募を心よりお待ちしております。未来の経済への理解を深める貴重な機会になりますので、ぜひご参加ください。