新M&Aマッチング「KEPL」
2025-12-15 14:32:47

AIが企業文化や経営者の価値観を解析する新システム「KEPL」誕生

AI技術を活用した新しいM&Aマッチングシステムの登場



株式会社fundbookは、独自のAIマッチングシステム「KEPL」を2026年1月下旬に提供開始することを発表しました。このシステムは、従来の業務や財務情報に加えて、企業文化や経営者の価値観といったナラティブ情報も解析するという革新的なものです。

「KEPL」の目的と特徴



「KEPL」は、全国10万社に及ぶ企業のデータを広範にスクリーニングし、買手企業の候補を洗い出します。その際、事業やコスト効果、組織といった複数のシナジー条件に加え、企業の歴史や経営者の信念をマッチさせ、マッチングスコアを算出することが可能です。
これにより、従来のマッチング手法が抱える業種や地域、担当者のネットワークによる偏見を払拭し、多様な選択肢を客観的に検討できるプロセスを提供します。

※「KEPL」という名称は、天文学者ケプラーに由来し、膨大なデータから最適な組み合わせを見出すことを意味します。

「NIF」とは何か?



「KEPL」は、fundbookが開発したAIフレームワーク「NIF(Narrative Insight Framework)」を通じて運用されます。このフレームワークでは、企業文化や経営者の人生、会社の歴史といった価値観をデータとして扱います。

  • - Depth1: 事業内容や財務指標、組織構造などの表層データ。
  • - Depth2: 組織文化や経営方針などの中層データ。
  • - Depth3: 経営者の人生史やビジョンなどの深層データ。

これにより、企業の価値観を多角的に分析し、マッチングの精度を高めることができます。今後はナラティブデータをさらに充実させ、PMI(M&A後の企業統合)の成功率も見据えた分析を行う予定です。

現状の背景



日本では企業の後継者不足が深刻な問題であり、2025年には約50.1%の企業が後継者不在となると予測されています。企業の休廃業や解散も過去最高となり、そのほとんどが黒字企業であることから、後継者問題は経営の継続性に直接影響を与えています。また、スタートアップ市場では資金調達が困難になっているため、M&Aを選択肢とする企業が増加しています。

M&Aの透明性と公正性の向上



M&A支援が増える中で、マッチングの不透明性やトラブルが顕在化してきました。この新しいシステムは、経営者の価値観や企業文化も考慮し、適切な情報を提供することでM&Aプロセス全体を透明で公正なものにすることを目指しています。
「KEPL」により、買手企業がスムーズにパートナーを見つけることができるだけでなく、中小企業のマッチング機会も広がることで、健全な企業の成長を支援します。

今後の展望



fundbookは、地方創生やDX支援を通じて日本の生産性向上に寄与することを目指し、より多くの企業がM&Aを利用しやすくなる環境を整えます。また、このシステムを通じて、企業文化や経営者の信念を重視したマッチングを促進し、日本企業の持続的な成長への期待が高まります。
今後のM&A市場における「KEPL」の影響は、より良いパートナーシップを築くための新たな道を切り開くでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社チェンジホールディングス
住所
東京都港区虎ノ門三丁目17番1号TOKYU REIT 虎ノ門ビル6階
電話番号
03-6435-7340

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