高齢者福祉の新たな挑戦
翔裕館は全国54拠点で運営されている高齢者向け介護サービス施設です。特に、誤嚥性肺炎に対する取り組みが注目を集めています。高齢者に多く見られるこの病気は、健康寿命を縮める一因となりますが、翔裕館ではその予防に力を入れています。今回は、その実績や地域への広がりについて詳しく紹介します。
誤嚥性肺炎ゼロの実績
翔裕館では、2020年3月から3年2ヶ月にわたり、入居者の誤嚥性肺炎ゼロを達成するという偉業を成し遂げました。具体的には、埼玉県さいたま市の「おおみや公園翔裕館Ⅱ号館」が中心となり、全国の複数の施設で同様の成果を挙げています。この効果的な取り組みの秘訣は、地域の医療機関とも密に連携し、継続的なサポートを行っている点です。
地域に広がる口腔ケアの重要性
特に静岡県熱海市にある「あたみ翔裕館」では、地域住民向けに口腔ケアセミナーを開催しました。このセミナーは、誤嚥性肺炎の防止における口腔ケアの重要性を伝えることを目的としています。2023年6月27日に行われたセミナーには、19名の地域住民や介護福祉に関わる方々が参加しました。歯科医師の加藤洋一氏が講師を務め、日常生活での口腔ケア方法やその効果について説明しました。
セミナーの実施内容
- - 開催日時: 2023年6月27日(火)
- - 講師: 熱海歯科クリニック 加藤洋一
- - 会場: あたみ翔裕館(併設施設:グループホーム・デイサービス)
- - 参加者: 地域住民の高齢者やご家族、介護の専門家など
セミナーでは、参加者が日常的に取り組む口腔ケアの方法を学ぶだけでなく、交流を深めるために座談会も行われ、淹れたてのコーヒーとケーキを楽しみながら意見を交換しました。このように、あたみ翔裕館が地域の健康維持に貢献しようとする歩みは、地域の理解と協力を得ることに繋がっています。
地域全体で目指す誤嚥性肺炎ゼロ
あたみ翔裕館では、食事の工夫や体操の導入など、誤嚥性肺炎を防ぐための取り組みを日々実施しています。施設内で得た知識や技術を地域へ広めることは非常に重要であり、他の施設と共にさらなる情報共有を進めています。このような活動を通じて、地域全体で高齢者の健康を守り、共に支え合う基盤を築いていくことが求められます。
翔裕館は「ご利用者を元気にする」理念の下、各施設の職員に大きな裁量を与え、ユニークな取り組みを行っています。これにより、高齢者福祉の現場で必要な理念を実践し続けています。
取材のご案内
翔裕館とその運営会社である株式会社サンガジャパンでは、メディアからの取材も承っています。ビデオ会議や電話、メールでの取材も可能ですので、ぜひご連絡ください。新型コロナウイルスの影響で対面取材が難しい場合もありますので、その点も予めご了承ください。
翔裕館の取り組みは全国各地で行われており、多くの高齢者の健康維持に寄与しています。これからも具体的な成果を上げていくことを、私たちは期待しています。