エンジニアのキャリア観を探る
最近の調査によると、エンジニアやプログラマーの約80%以上が、過去5年でキャリア観が変わったと回答しています。この結果から、エンジニアの価値観は固定されたものではなく、急速な環境の変化に適応している様子が窺えます。
調査背景
調査を実施したのはMARKEDELIC株式会社で、エンジニア500名を対象にした「AI時代のキャリア意向調査」です。生成AIの普及やリモートワークの浸透、さらには人材不足がエンジニアの働き方に与える影響は計り知れません。この環境の中で、エンジニアたちはどのようなキャリアを描こうとしているのでしょうか。
キャリア観の変化
質問の一つ「5年前と比べて、自分の理想のキャリア像や仕事観が変わりましたか?」に対して、圧倒的多数のエンジニアが「はい」と応えています。これにより、キャリア観がもはや長期的に固定されるものではなく、時代や環境の影響で進化していることが明らかになりました。
働き方の多様性
エンジニアたちが今後目指す働き方には、フリーランスや副業・兼業志向、さらに安定した正社員としての働き方まで多岐に渡ります。特に特徴的なのは、自己主導型の働き方を求めるエンジニアが約60%も存在しているという点です。「自由と安定」という二項対立ではなく、主導権を握る働き方が重要視されているのです。
価値提供とストレス要因
エンジニアが最も満足を感じる瞬間として挙げるのは、自らの成果が使われたり、他者から感謝されたりすることです。一方で、ストレスの要因としては「非現実的な要求」や「頻繁な仕様変更」が目立ちます。仕事そのものに疲れを感じているわけではなく、構造的な不安定さや先の読めなさがストレスの元となっているのです。
理想の働き方
最新の調査結果から、エンジニアが重視する転職の条件として「ワークライフバランス」「年収・報酬」「働き方の柔軟性」が挙げられています。特に、理想のワークスタイルは「高年収 × リモート × 残業少なめ」とされ、生活基盤の最適化が求められています。高収入獲得の鍵となるのは、やはり技術力。この価値観は依然として根強いものがあります。
さらに、ハイブリッド勤務やフルリモート勤務が好まれるのも注目ポイントです。完全な出社勤務を望む声は少なく、エンジニアたちは状況に合わせて柔軟な働き方を選びたいという意識が強いです。
まとめ
調査の結果、エンジニアのキャリア観や働き方は、単なる「自由か安定か」といった選択肢ではなく、その時々の状況に応じた柔軟性が求められていることが明らかとなりました。今後もこのような実態を踏まえ、MARKEDELIC株式会社はエンジニア特性に応じたキャリア観をリアルに可視化していくことを目指しています。社会的な議論や制度設計の素材として、客観的なデータを提供し続けるでしょう。
この調査から得られた洞察は、エンジニアリング業界のみならず、広くビジネス社会全体に影響を及ぼす重要な情報となることでしょう。