2024年10月のカー用品市場動向について
2024年10月、GfK/NIQ Japanが発表したデータによると、自動車用タイヤ、エンジンオイル、バッテリーの販売状況は興味深い結果となりました。まず、タイヤの販売は前年を下回る結果となりましたが、バッテリーの販売は前年比12%増という好調な成績を収めています。これから、その詳細を見ていきましょう。
タイヤ販売の現状
2024年10月の自動車用タイヤ販売は本数で前年比3%減となり、微減の状態が続いています。具体的には、店頭での販売は4%増の成果がありましたが、インターネットでの購入は前年比11%減と厳しい数字が出ています。この原因の一つとして、冬タイヤの販売が前年比10%減という大きな影響を及ぼしていることが挙げられます。特に、北海道における店頭販売は11%減少しており、冬タイヤ市場の冷え込みが明らかです。
ただし、オールシーズンタイヤの販売は好調で、前年比24%の増加を見せています。店頭ではその増加率は38%にのぼり、消費者のニーズが変化していることを示しています。
エンジンオイルの健闘
次に、自動車用エンジンオイルの販売は好調を維持しており、数量換算で前年比24%増という結果を上げています。特に量り売りのエンジンオイルは39%増という急成長を見せ、缶売りでも7%の増加がありました。しかし、インターネットでの販売は19%減と厳しい数字が出ており、依然として店頭販売の重要性が浮き彫りになっています。
また、エンジンオイルの粘度別販売では、0W-20が前年比3%減少したものの、0W-16は22%、0W-30は32%と大きな伸びを見せているのが特徴です。
バッテリー販売の明暗
最後に、自動車用バッテリーの販売状況について注目したいと思います。こちらは数量で前年比12%の増加という素晴らしい結果を残しました。店頭では微増の2%にとどまったものの、インターネットでの販売は圧倒的な25%の増加を記録しています。
規格別に見ると、B20が29%増、B24が14%増という結果で、特にEN規格では数量が34%増となり、LN1では前年同月の1.5倍以上の販売を達成しました。これらのデータから、バッテリーの需要が高まっていることがわかります。
まとめ
2024年10月のカー用品市場は、タイヤが前年を下回った一方で、バッテリーとエンジンオイルは大幅に成長しました。特にバッテリーのインターネット販売の伸びが目を引き、消費者の購買行動に変化が表れています。これからの市場動向に注目が集まります。