オムロン、インドに新たな自動化拠点を開設
オムロン株式会社がインドのベンガルールに『AUTOMATION CENTER BENGALURU(ATC-BENGALURU)』を新たに設立しました。この開設は、製造業のオートメーション化を推進し、Invndでの「メイク・イン・インディア」政策を支える重要な取り組みです。ATCは、オムロンが展開するグローバルなオートメーションセンターの10か所目であり、南インド及びインド全土の製造業者へのサポートを目的としています。
オムロンの挑戦とインド市場の変革
ATC-BENGALURUでは、インドの製造業が直面する課題を解決するための自動化ソリューションの概念実証(PoC)を推進することが主な活動の一環です。さらに、技術トレーニングも実施し、機械メーカーやシステムインテグレーターとの連携を強化。これにより、インドの製造業が「インダストリー4.0」及び「メイク・イン・インディア」の理念を実現し、グローバルな競争力を強化するための基盤を築きます。
日本政府は、今後の10年間で半導体やデジタル産業において10兆円の投資を行うことを決定しており、この流れの中でオムロンも技術的支援を通じてインド製造業の成長を促進します。
インド製造業の未来とATC-BENGALURUの役割
インドの製造業は現在、変革の時代を迎えており、製造業のGDPシェアを22%から23%へと引き上げることを目指しています。これには、技術の導入や技能開発、インフラ整備が重要な要素です。ATC-BENGALURUは、こうした目標に貢献し、インドが製造DXとイノベーションの中心地として成長するためのサポートを行います。
オムロンの執行役員である山西基裕氏は、「インドの製造業の活気には大きな潜在能力を感じています。このATCを通じてインド製造業のグローバル競争力を高め、製造DXを推進し続けることが重要です」とコメント。顧客との共創を重視し、質の高い技術を応用することで、生産性向上を目指します。
安全で効率的な製造環境の構築
オムロンオートメーション・インディアのマネージングディレクター、サミール・ガンディ氏は、ATC-BENGALURUにおけるアプローチについて説明しました。「安全な職場環境の構築、高品質な製品の提供、生産性向上を目指し、多様なアプローチを実施します」と強調。ベンガルールの地理的な利点を生かし、インド全土からの顧客に効率的にサービスを提供する計画です。
オムロンの企業情報
オムロン株式会社は、1933年に設立され、制御機器及びオートメーション技術のリーダーです。約2.7万人の社員が130か国以上で商品やサービスを展開し、より良い社会の実現を目指しています。詳細情報は
公式ウェブサイトをご覧ください。