鴻巣友季子が贈る新しい海外文学の楽しみ方
2025年4月18日、翻訳家・鴻巣友季子さんの新刊『ギンガムチェックと塩漬けライム翻訳家が読み解く海外文学の名作』が発売されます。この本は、NHKテキスト「ラジオ英会話」の人気連載「名著への招待」(2021年度〜2024年度)の内容をさらに深化させ、名作の魅力を新たな視点で探る大人向けのブックガイドです。
隠れた名作の魅力を引き出す
鴻巣さんは、読者が一度は触れたことのある古典から、現代の問題作まで様々な名著を取り上げ、それぞれの作品の新しい側面を発見させてくれます。同書には、例えば『嵐が丘』が実は不動産小説として読み解ける視点や、アトウッドの『侍女の物語』が現代アメリカの未来を予言している可能性など、多面的な視点からの解説が詰め込まれています。
魅力的な翻訳家の視点
翻訳家ならではの原文の読み解きや、理解を深める英語トリビアが随所に散りばめられ、特に翻訳を志す人々や英語学習者にとっても俯瞰を得られる内容になっています。これにより、単に名作を読むだけではなく、その背景や文化に対する理解も深まることでしょう。
鴻巣友季子のメッセージ
著者の鴻巣友季子さんは、本書の冒頭で読者に向けて感謝のメッセージを送ります。自分自身が翻訳家として成長する中で出会った本たちへの愛情と敬意を示し、特に外国文学の魅力について語っています。彼女は、独特の言葉たちに触れることで、どれだけ心が躍るか、その体験を通じて魅了していくことでしょう。
文化の懸け橋
『ギンガムチェックと塩漬けライム』というタイトルは、鴻巣さんの独自の視点を象徴するもの。幼少期から感じてきた「へんてこさ」や「ふしぎ」に対する興味と、それに対する未解明の好奇心が凝縮されています。異文化を理解するための一歩を踏み出すきっかけとして、この本は最適と言えるでしょう。
その他の展開
また、2025年6月には鴻巣友季子さんがEテレ「100分de名著」にも出演予定で、アトウッドの『侍女の物語』や『誓願』についての講義を行います。本書を手に入れたら、ぜひこの番組と合わせて楽しんでみてください。
本書の基本情報
出版元はNHK出版で、定価は1,980円(税込)。全260ページにわたり、濃厚な文学の世界が凝縮されています。ISBNは978-4-14-081987-6。購入はNHK出版、Amazon、楽天ブックスなどで可能です。興味を持たれた方は、ぜひ手に取ってこの文学の旅に出かけてみてください。