大阪の朝食文化を体験する新たなプロジェクト
大阪市で展開されている「Osaka Morning ~商店街で朝食を~」というプロジェクトが注目を集めています。この取り組みは、大阪市商店会総連盟、Airbnb Japan、そして大阪商工会議所が共同で実施しており、2025年に開催予定の大阪・関西万博に向けて、大阪の魅力を国内外に発信することを目的としています。特に朝食文化の紹介に力を入れており、観光客が知ることのない“朝の商店街”の魅力を伝えるため、インフルエンサーとのコラボレーション動画も制作されました。
インフルエンサーとの共演
このプロジェクトの目玉となるのが、インフルエンサーたちとのタイアップ動画です。まず、駒川商店街と千林商店街に焦点を当て、各商店街の魅力的な朝食スポットを紹介しています。
駒川商店街の魅力
駒川商店街(大阪市東住吉区)では、SAMURAI JUNJIROというインフルエンサーが11店舗の朝食を提供する店舗を訪ね、その特長を詳しく解説します。商店街の中心には、大阪メトロ谷町線の駒川中野駅と近鉄南大阪線の針中野駅があります。全長730メートルの商店街には、200を超える店舗が軒を連ねており、賑やかな雰囲気を楽しむことができます。
【動画リンク】
動画①駒川商店街×SAMURAI JUNJIRO
公開日:2025年7月31日
千林商店街の魅力
また、千林商店街は100年以上の歴史を有し、「大阪三大商店街」の一つとされています。こちらでは、インフルエンサーkimdaoが店舗とその周辺の観光スポットを紹介します。店主が手間暇かけて作った料理が味わえるスポットや、商店街にちなんだ隠れた観光地が散りばめられており、訪れた際にはぜひ立ち寄ってみたい場所です。
【動画リンク】
動画②千林商店街×kimdao
公開日:2025年8月31日
プロジェクトの狙い
「Osaka Morning」プロジェクトでは、商店街&周辺地域の持続可能な観光を目指しており、そのための施策も多岐にわたります。例えば、「Osaka Morning Map」と呼ばれるウェブサイトとデジタルマップを作成し、大阪市内の24区にわたり、約70店舗の朝食情報を紹介しています。また、Instagramアカウントを開設し、各商店街のおすすめメニューを発信しています。
この取り組みは、地域の人々と連携しながら進められており、商店街の出店者やAirbnbのホストが協力することで、新たな観光体験を提供しています。また、「New Tourism MAGAZINE」では、地元のおすすめ朝食スポットを冊子にまとめて配布し、観光客に直接情報を届ける過程が魅力的です。
地域コミュニティの重要性
大阪市商店会総連盟は、この取り組みが地域経済にポジティブな影響を及ぼすと信じています。観光客の増加により、商店街が活性化し、地域の人々が誇りを持って大阪の文化を伝えられるようになることを目指しています。また、観光客の流れを分散化し、持続可能な観光を実現することは、地域社会にとって不可欠です。
商業の振興を図るだけでなく、地域に根ざした観光のプロモーションという観点から、今後の発展が期待されます。この「Osaka Morning」プロジェクトは、地域の魅力再発見の一助となることでしょう。