日本ドローン森林計測プラットフォームの開設
ドローン技術の急成長に伴い、多くの業界でその活用が進んでいます。その中でも、森林計測の分野に特化した新たなプラットフォームが登場しました。DeepForest Technologies株式会社は、日本全国でのドローンによる森林計測技術の普及を目的として、「日本ドローン森林計測プラットフォーム」を設立しました。このプラットフォームは、ドローンを利用した森林解析の情報を集約し、利用者が簡単に必要なサービスにアクセスできるようにするものです。
プラットフォームの機能
このプラットフォームでは、以下の二つの大きな機能が提供されています。
1. 業者検索機能
登録業者の中から、山林でドローンの飛行や森林解析を行える業者を検索できます。市販のドローンやソフトウェアを導入した測量会社が多く存在し、地形に応じた飛行の実施や、一定以上の品質での写真撮影・レーザー計測を行うことが可能です。ユーザーは、自身の現在地や計測したい地域を指定することで、該当地域の業者を簡単に見つけられます。これにより、最適なコストでの森林計測や解析を依頼できる環境が整いました。
2. セミナー情報の配信
さらに、DeepForest社が主催するセミナー情報を配信しています。セミナーでは、ドローンの操作方法やデータ取得の方法、解析技術について最新の情報を学ぶ機会が提供されます。特に、市販のデジカメドローンを利用した森林計測の手法や、データから得られる解析結果について詳しくレクチャーが行われる予定です。
8月28日オンラインセミナー実施
このプラットフォームでは、8月28日に第1回のオンラインセミナーが実施される予定で、ドローンの飛行や森林解析に関する基礎知識を習得できます。セミナーへの参加申し込みや詳細は、プラットフォームのウェブサイトから確認できます。
無料登録が可能
また、このプラットフォームへの登録は無料で、登録後にはセミナー情報や最新の情報がメールで届きます。さらに、自社の計測業務をプラットフォームに掲載希望する企業は、必要な機材やソフトウェア、経験等を基に登録審査を受けることができます。
DeepForest Technologies の概要
DeepForest Technologies株式会社は、京都大学の技術を基にしたスタートアップ企業で、森林科学やリモートセンシング、AI技術を駆使して森林管理や保全に寄与する技術を開発しています。特に、同社が開発した『DF Scanner』や『DF LAT』は、市販のドローンを使用して、各樹木の情報を明らかにすることが可能です。今後は、世界的な森林管理やカーボンクレジット取引、生物多様性評価の分野でもその技術を活かすことが期待されています。
このように、ドローンによる新たな森林計測技術は、環境保護や持続可能な森林管理に貢献することができる新しい取り組みとして、今後注目されています。