子供たちの探求心を育む「ヘラゾウ」
滋賀県草津市で、子供向けの外国産カブトムシ共同飼育教室「ヘラゾウ」が始まりました。このユニークなプログラムは、ただ単に虫を飼うのではなく、子供たちの探求心を引き出し、知識や技術を学ぶ場となっています。教室は原則月2回実施され、2023年8月24日、9月7日、21日に開催されます。
教室設立の背景
幼少期における教育では、非認知能力の重要性が近年注目を集めています。しかし、子供たちの好奇心を育む場は多くありません。滋賀県内に4つの学習塾を運営する合同会社ヘラゾウの代表、藤間祥太氏は、好奇心を学びに変えることを目的にこの教室を設立しました。2022年4月からスタートし、多くの子供たちに新たな体験を提供しています。
研究力を鍛える実験
カブトムシの飼育には細かい条件が関わっており、餌や温度を変えることで生体の大きさや羽化数にも影響があります。子供たちは、条件を変えてどのように結果が変わるのかを実験しながら、研究力を育んでいきます。目標は、カブトムシのサイズでギネス記録を破ることです!
お金の教育と広がる視野
ヘラクレスオオカブトは1匹1万円以上の価値があります。これをしっかりと飼育すると、100匹以上の卵を産む可能性があり、成功すれば数十万円の収入につながるかもしれません。しかし、飼育にはエサ代や光熱費など様々なコストがかかります。子供たちは収支を管理することでお金の感覚を身につけることができるのです。また、カブトムシを愛情を持って育てること、そして動物を物として扱わない倫理観も大切にしています。
子どもたちへの影響
教室に通う生徒たちの中には学校の勉強に関心が薄い子もいます。しかし、カブトムシに情熱を注ぐ中で、自然と計算問題や字を書くことへの意欲が芽生えてきます。「こんなときに分数の計算が使えるんだ」といった声が生徒から聞こえるのは、まさにその証です。他にも、動画編集や接客、販売戦略会議など様々な経験を通じて、全体的なスキル向上を目指しています。
今後の活動
「ヘラゾウ」の教室は、月に2回の開催が基本で、今後も新たな経験を提供していく予定です。詳細なスケジュールは、月初めに発表されるので、興味がある方はぜひ公式サイトをチェックしてください。参加費は月額8,800円で、アクティブな学びの場を提供します。
代表藤間のメッセージ
藤間氏は「虫は家で飼わない」という声が多い中、子供たちの探求心が失われてはいけないと考えています。教室では、好きなことを熱中して学ぶ場を提供し、子供たちの成長を支援していきたいと強く願っています。
合同会社ヘラゾウの情報
子供たちが思いっきり楽しみながら学べる「ヘラゾウ」、ぜひにお問い合わせの上、ご参加ください!