動物アート香る大賀薬局の新たな試み『ワンヘルス』スペース

大賀薬局本社が動物アートで彩る『ワンヘルス』空間

福岡市博多区にある株式会社大賀薬局が、本社の応接フロアを「ワンヘルス」をテーマにリニューアルしました。10月1日よりスタートしたこの空間は、地域との共生を目指しており、地元の作家による動物モチーフのアートが彩りを添えています。

地域との共生を目指したアートの取り入れ

中央の柱に施されたアートは、福岡市南区の障害福祉サービス事業所『工房まる』によってデザインされました。『工房まる』は地域のアーティストたちが集う場所で、彼らの作品を採用することで地元とのつながりを強化し、共存共栄の姿勢を示しています。

さらに、訪れる方々とのコミュニケーションを促進するために、会社の社員が自ら手掛けた動物のイラストを9つの設置された部屋の壁に展示しました。これらのイラストは、親しみやすく可愛らしいデザインになっており、訪問者に再訪への期待感をもたらします。

ワンヘルスの理念

大賀薬局は2029年までの5ヵ年で“ワンヘルス”リーディングカンパニーとしての目標を掲げています。この理念は「ペットも家族」との考え方から発展しており、ペットの健康に寄与する取り組みを行うことを決定しました。今後は動物の調剤サービスを拡充し、人と動物との新しい健康のかたちをつくり出していく予定です。

アートの制作経緯

アート作品は、福岡を拠点に活動するイラストレーターの太田宏介氏による原案と、工房まるのメンバーによる壁画制作が融合されています。この独特で鮮やかな色使いの作品は、幅広い年齢層に愛され、多くのメディアでも使用されています。太田氏は、1981年生まれ、2001年より工房まるにる活動を行い、現在も多彩なアートを生み出し続けています。

工房まるの活動

工房まるは1997年に開所し、障がいのある約50名のメンバーが絵画や陶芸を中心に活動しています。作品展の開催や、オリジナルグッズの制作販売を行うことで、社会とのつながりを深めています。また、2014年には福岡県文化賞を受賞しており、インクルーシブな社会の実現を目指しています。

大賀薬局について

大賀薬局は1902年に創業し、これまで116店舗を展開してきました。地域の健康を支えるための存在として、今後も引き続き地域の皆様に親しまれる企業を目指しています。「人と動物と環境のより良い共生」を推進し、2024年には動物の調剤も開始する予定です。

このように、大賀薬局の新たな試みは地域とのつながりや健康への意識を高める貴重な一歩となることでしょう。