大和ハウスの革新
2025-03-04 11:43:44

大和ハウス、UiPath導入で開発生産性を飛躍的に向上させる

大和ハウス工業とUiPathの新しい挑戦



大和ハウス工業株式会社(以下「大和ハウス」)は、エンタープライズ自動化やAIソフトウェアの先進企業であるUiPath株式会社(本社:東京都千代田区、カントリーマネージャー:南 哲夫)と提携し、同社のUiPath Platformを導入することで、開発生産性の向上を実現しました。この取り組みは、大和ハウスが技術革新を推し進める一環であり、今後のデジタルトランスフォーメーション(DX)において重要なステップとなります。

RPA導入の背景と目的



大和ハウスは、戸建住宅を中心に、賃貸住宅や商業施設など多岐にわたる事業を展開している業界のリーダーです。企業価値を高めるために、2016年からRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールを導入し、社内の働き方改革を推進しています。この取り組みは、業務の効率化やコスト削減を目指し、自社の技術力を高めることを狙いとしています。

2022年には、RPAの運用を情報システムの子会社である株式会社メディアテックに移管し、「デジタルファクトリー」という部署を設立しました。この部署は、大和ハウスグループ全体のデジタルトランスフォーメーションを推進する役割を担い、UiPathへの全面的なリプレースを計画しました。

UiPath Platform選定の理由



大和ハウスがUiPath Platformを選択した背景には、いくつかの要因がありました。まず、より高い開発生産性が見込まれる点が挙げられます。また、クラウド型のソリューションであることで、グループ会社へもスムーズに導入できることや、将来的なAI機能の導入に対する期待も影響しました。さらに、社内での市民開発を促進し、より多くの社員が自動化に関与できるような支援体制が整っていることも大きなポイントでした。

UiPath Platformの効果



2024年7月には、全てのロボットがUiPath Platform上で稼働し始め、その効果が早速実感されるようになりました。具体的には、要件定義からリリースまでの開発期間が従来の平均15日から12日へと短縮されました。さらに、ロボットの処理速度や他アプリケーションとの連携の安定性も向上し、全体として業務の効率化が進みました。

AIエージェント機能の検討と将来展望



大和ハウスでは、今後のさらなる効率化を目指し、AIエージェント機能の導入を考えています。特に注目されるのは、非構造化データ処理の自動化を可能にする「IDP(インテリジェントドキュメント処理機能)」や、社内の問い合わせ業務を自然言語で処理する「Autopilot for Everyone」などです。これらの機能により、開発の生産性向上とメンテナンスの効率化を図ることが期待されています。

大和ハウスの執行役員、デジタル戦略担当の松山竜蔵氏は、"UIPathは、自動化のグループ全体への展開を見据えた非常に最適なソリューションだと確信しています。今後も密な連携のもと、最新技術の導入に努めます"と述べています。

また、UiPathのプロダクトマーケティング部長である夏目健氏は、"大和ハウス様が全社的なUiPath Platformへの移行を成功させたことを大変嬉しく思います。私たちも、大和ハウス様のDXの促進に向けて全力でサポートしていきます"とコメントしています。

結論



大和ハウスのUiPath Platformの導入は、業務の効率化と企業価値の向上を実際に実現する一歩となりました。AI機能の導入や将来のオートメーションの可能性についての検討が続く中、今後も大和ハウスはデジタル戦略の深化を目指し、社員一人一人が革新の一翼を担う取り組みを続けています。


画像1

会社情報

会社名
UiPath株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビルSPACES
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。