アスクルが脱炭素化推進モデル事業に参加し今後の展開を示す
アスクルの脱炭素化への取り組み
アスクル株式会社が、環境省が推進する「バリューチェーン全体での脱炭素化推進モデル事業」に参加することが決まりました。このプロジェクトは、企業の排出量を削減し、カーボンニュートラルを実現するための重要な取り組みです。
環境省の取り組み
環境省は、グリーン・トランスフォーメーションを通じてサプライチェーン全体のCO₂排出量を削減するため、このモデル事業を立ち上げました。特に、大企業だけでなく中小企業も連携することで、より広範囲での効果的な取り組みが期待されています。この取り組みは、企業が自社の排出量(Scope1,2)を減少させることに加え、バリューチェーン全体の排出量(Scope3)の削減に焦点を当てています。
アスクルの目標
アスクルは2030年までにCO₂排出をゼロにし、2050年にはネットゼロを目指しています。この目標を達成するため、環境活動の指針となる「サステナビリティ基本方針」を制定しました。今回のモデル事業では、構成企業との連携を深め、環境に配慮したサプライチェーンの構築を推進します。
具体的な取り組み内容
アスクルは2024年3月にSBT(Science Based Targets)の認証を取得予定で、サプライヤーとのエンゲージメントを目標に掲げています。アスクルが排出するCO₂の約99%がScope3に該当しており、特に仕入商品からの排出が主な原因となっています。このため、仕入商品由来のCO₂排出量削減に重点を置いて取り組んでいます。
具体的には、CO₂排出量の90%を占める93社のサプライヤーを対象に、それらと共同で削減に向けた施策を実施します。2023年8月以降、CO₂排出量算定ツールを活用し、サプライヤーとの連携を強化しています。
研修と支援の実施
本モデル事業では、企業同士の連携を深めるため、Scope1, 2, 3の算定方法に関する研修や支援を行います。また、ペースごとに目標設定の支援やデータ取得のためのツール提供も行い、連携を進めていきます。これにより、効率的なCO₂削減を実現するためのフレームワークを構築します。
今後の展望
アスクルは「エシカルeコマース」を目指し、サプライチェーン全体でのCO₂排出量削減を進めることで、持続可能な社会の実現に寄与していきます。今後も本モデル事業を通じて得られた知見を広め、93のサプライヤー企業へと展開し、さらなる環境負荷の低減を図っていく方針です。
このように、アスクルの取り組みは、環境問題への貢献だけでなく、他の企業への良い影響を及ぼすことで、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。
会社情報
- 会社名
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アスクル株式会社
- 住所
- 東京都江東区豊洲3-2-3豊洲キュービックガーデン
- 電話番号
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