下田直子が提案するビーズと糸の光るバッグ作り

下田直子が提案するバッグ作り

ビーズと糸を巧妙に組み合わせ、キラキラと光るバッグの作り方を紹介するのは、日本の手芸作家で知られる下田直子さんです。彼女は、かぎ針編みや棒針編み、刺繍にキルトといった多彩な手芸技術を駆使して、独自の作品を生み出し続けています。

この度、下田さんが新たに発表したのは「編んでつくる下田直子のビーズワークバッグ」という書籍です。これまでにも彼女は多数の手芸書を刊行してきましたが、本書は特に「バッグづくり」に焦点を当てた内容となっています。人気のビーズを用いたバッグの作成法を詳しく指南する内容で、特にこのようなテーマの書籍は初めての試みです。

本書の特徴

本書は、ビーズと糸素材を用いた18点の作品を収録していますが、特に特徴的なのはその技法です。編み技術と刺繍技術の二つのカテゴリに分け、それぞれのテクニックを分かりやすく解説しています。第1弾としては、編みテクニックを詳しく紹介し、今後は刺繍を主体にした内容の第2弾も予定されています。

ビーズは通常、アクセサリーとして用いられることが多いですが、バッグ作りに活用するための具体的な指導書が不足していたことから、下田さんはこのニーズを的確に捉えました。さまざまなビーズ素材を用いるだけでなく、毛糸やコード、ネット、ワイヤーなど多様な糸資材も取り入れており、これにより作品により一層の深みが与えられています。

下田直子のプロフィール

著者下田直子さんは、文化服装学院のハンディクラフト科を卒業後、ファッションメーカーに勤務。その後、アメリカに渡りアメリカン・フォークアートに触れ、手芸作家としてのキャリアをスタートさせました。近年では手芸スクール「オフィスMOTIF」を主宰し、2014年には美術館で初のハンドクラフト展を開催するなど、日本の手芸界に多大な影響を与えています。