兵庫県川西市で、2月27日に市制70周年を祝う一環として「かわにしまるごと水族館」が展開されました。このプロジェクトは、さんの出身校である川西北小学校の6年生たちが参加し、水中写真家の鍵井靖章さんと共に、自由な海を作り出す手作りワークショップが行われました。
この取り組みには、川西能勢口駅やその周辺に設置されていた海の生き物による装飾の一部を、実際に子どもたちの手で学校に持ち帰り、再利用するという大きな意義があります。ワークショップでは、まずは校内のなかよしホールで行われたトークイベントで、子どもたちが鍵井さんの魅力的な海の写真とその裏話に引き込まれました。質問も飛び交い、児童たちはその環境や生き物について学ぶ機会ともなりました。
トークイベントの後、実際のワークショップが始まりました。子どもたちは自分たちの手で大小さまざまな海の装飾を考え、鍵井さんのアドバイスを受けながら校舎のフェンスに配置していきました。おもしろいのは、チンアナゴが逆さまにひょっこり顔を出すなど、ユニークなデザインが光る作品が完成しました。このような創造的な作業を通じて、子どもたちは協力する楽しさや、自分たちのアイデアを形にする喜びを味わいました。
ワークショップが終わると、6年生の代表が鍵井さんへの感謝の言葉を述べた後、特別なサプライズとして彼に向けてロックバンドRADWIMPSの「正解」を合唱しました。卒業を控えた彼らにとって、これは特別な思い出になる瞬間であり、鍵井さんもその歌声にじっくりと耳を傾けていました。
ワークショップに参加した児童たちは、「こんな経験をしたのは初めてで、とても楽しかったです。生き物について知ることもでき、同じ仲間と共に作品を作り上げることができて良い思い出になりました」と自分の感想を語りました。
鍵井靖章さん自身も「子どもたちが素敵な空間を作り上げ、楽しい思い出を残せたのはとても良かったと思います。私の卒業校の生徒たちと触れ合い、このような空間を作ることができたことを本当に嬉しく思います」と月間していました。今後、この作品は川西北小学校の在校生や近隣住民に愛される新しいシンボルとして、長く利用されることになるそうです。