小川勝久・平成琳派展の開催
東京・白金台に位置する瑞聖寺にて、小川勝久氏の『平成琳派展』が開催されます。この展示は、新たに設計されたエントランスギャラリーで行われ、豊かな日本の美を屏風作品として表現しています。
開催概要
本展は、11月10日から18日までの期間で開催されます。ただし、15日には休館日があるためご注意ください。平日は11時から16時まで、土日は13時から16時半までオープンしています。特別内見(プレスディ)は11月9日に行われます。
- - 日時: 平成30年11月10日(土)~18日(日)(15日は休館)
- - 場所: 瑞聖寺 庫裡エントランスギャラリー
東京都港区白金台3-2-1
- - 展示作品: 平成琳派屏風六曲一双(4作品)
- - 作品サイズ: 幅3,600mm×高さ1,800mm(各組)
平成琳派とは
琳派の起源は1615年ごろの京都にさかのぼります。本阿弥光悦と俵屋宗達が光悦芸術村を立ち上げたことが琳派の始まりとされています。尾形光琳が自然の色合いとデザインの調和を追求し、琳派として知られるスタイルが確立されました。この伝統は江戸時代に入ってからも続き、酒井抱一や鈴木其一らによって引き継がれました。
平成琳派は、この伝統の美学を平成の時代に再構築したものです。作品は全体の調和を図りつつ、空間や時間の感覚をも感じさせます。
小川勝久と平成琳派風景曼荼羅
小川勝久氏は風景写真を撮影し続け、日本の美を追求してきました。今回の展示作品は、彼が全て自ら撮影した写真素材を元に創作したもので、最終的には屏風六曲に仕上げられています。
展示予定の作品には、紅白梅図、蓮図、染井吉野桜図などが含まれ、いずれも日本の美しさを十分に表現しています。特に屏風の形状を通じて、作品同士の融合や対話が生まれることを期待されています。
小川勝久の経歴
小川氏は昭和20年に生まれ、22歳の時に写真家・今村昌昭氏に師事し、広告写真の世界に足を踏み入れました。自らスタジオを設立した後も、様々な写真展や写真集を発表し続けています。
近年はデジタルフォトアートにも力を入れ、広告写真の撮影と共に、フォトアート教室も運営。平成琳派に取り組むことで、本来の日本美を再発見し、さらなる道を模索しています。
この『平成琳派展』は、彼の長いキャリアの中での新たな集大成とも言える展示です。ぜひ、この機会に彼の作品を実際に見ることをお勧めします。
連絡先
本展に関するお問合わせは、スタジオアジュール03-3455-6712まで。