三井オーシャンクルーズが済州島でのフォーラムに参加
商船三井クルーズ株式会社が運営する「MITSUI OCEAN CRUISES」は、日本発着のクルーズ市場を背景に、アジア市場に向けた取り組みを強化しています。2025年7月10日から12日、韓国の済州島で開催された「2025 ASIA CRUISE FORUM JEJU」に参加し、アジアにおけるクルーズ観光産業の未来を語りました。
このフォーラムは、アジア地域でのクルーズ観光の成長を目的としており、2013年から毎年開催されてきました。クルーズ業界の関係者が23か国から集まり、最新トレンドの共有や、潜在ニーズの喚起が行われました。今年も多彩なプログラムが展開され、トークセッションやワークショップが実施されました。
トークセッションでの発表内容
1日目の主要トークセッションでは、社長の向井恒道が「アジアのクルーズ市場:2035年に向けたビジョンと戦略」について語りました。彼は、三井オーシャンクルーズが展開する『日本の美しい船旅』というブランドの魅力を強調し、アジア市場におけるクルーズへの期待感を示しました。具体的には、日本各地の港に寄港し、小回りの利く船を活かした多彩な旅程を計画しています。
続く2日目のセッションでは、ポートオペレーション及びデスティネーションエクスピリエンスグループの部長である市川紗恵が登壇し、「アジアのクルーズ市場における持続性のある成長」についてパネルディスカッションを行いました。ここでは、日本のクルーズ会社としての独自の強みや、市場の発展を見据えた戦略について語り、業界の発展に寄与する意義を訴えました。
アジアへの航路拡大
三井オーシャンクルーズは、日本国内に留まらず、韓国や台湾などへの多彩な航路を展開しています。今後も地域の需要を刺激し、経済活性化に寄与するクルーズを提供していく考えです。商船三井グループとして、市況変動が大きい海運業界を補完する安定収益を見込んでおり、国内外での基盤拡大に向けた取り組みを続ける方針です。
将来の展望
2040年を見据えた成長戦略として、三井オーシャンクルーズは新たな船舶の運航も計画しており、2026年には新しいクルーズ船がデビューする予定です。これにより、さらに多様なサービスを提供し、国内外のお客様のニーズに応えていく姿勢を示しています。
フォーラムの概要
「2025 ASIA CRUISE FORUM JEJU」の開催概要は以下の通りです。
- - 名称:2025 ASIA CRUISE FORUM JEJU
- - 会期:2025年7月10日(木)〜12日(土)
- - 会場:Jeju International Convention Center
- - テーマ:2035年アジアクルーズの将来像:9%から20%への成長航路
- - 参加者:アジア及び世界のクルーズ関連企業、団体
- - 主催:海洋水産省、済州特別自治道
- - 事務局:済州観光公社
- - 協力:済州クルーズ産業協会、ACLN、ACTA
このフォーラムを通じて、三井オーシャンクルーズは、アジア市場への更なるアプローチを強化し、業界全体の成長を支える姿勢を明確にしました。