セレンディップ・ホールディングス、第20回株主総会の質疑応答が公開される
セレンディップ・ホールディングス、第20回株主総会の質疑応答が公開される
セレンディップ・ホールディングス株式会社(代表取締役社長兼CEO:竹内 在)は、2025年6月25日に開催した第20回定時株主総会での質疑応答の要旨を公開しました。同社は、株主との建設的な対話を重視し、今後の方針や成長戦略についての考え方を明らかにすることを目的としています。これは第一部の内容であり、第二部も順次発表予定です。
資金調達の多様化と株主還元について
質疑応答の中で最初に取り上げられたのは、銀行借入を中心に進めてきたM&A戦略についてです。株主からは新株発行による資金調達に関する懸念が寄せられ、発行済株式数が少ない現在、その影響が大きいのではないかとの質問がありました。また、株主還元についての意見もあり、配当金の支給が期待されました。
これに対して、北村CFOは「M&Aの成長を基に、今後は様々な資金調達手段を考慮していく必要があります」と応じました。特に、株主価値向上を優先しつつ、新たな方法としてエクイティ以外の調達方法(事業会社やファンドからの出資など)を検討しているとのこと。配当については、株価の改善を見越していくつかの選択肢を持っていると強調しました。
参加しやすい総会の実現に向けて
次に、株主からの声として、初めての参加であったが、総会の日程が他の企業と重なっていたため参加が難しかったとの指摘がありました。日程の分散や懇親会の開催を提案され、北村CFOは「多くの株主に参加してもらいたいという思いは強い。日程や会場の見直しを前向きに考えたい」と述べました。また、懇親会を通じて株主に親しんでもらえる機会を提供することを目指す意向も示しました。
海外展開とガバナンスの強化
質疑の第三項目は、子会社化したサーテックカリヤの海外展開に関するものでした。「サーテックカリヤ」は、タイやインドネシア、フィリピンなどに拠点を設けており、グループ全体で約4,000名の従業員が在籍するとされています。このような大規模な国際展開に伴い、北村CFOは「海外子会社向けの共通レギュレーションの整備」など、安定したガバナンス体制の構築が進んでいることを強調しました。特に、現地の法令に則った運営が重要であり、段階的に体制を整えていると述べました。
株主優待の要望と今後の展望
最後に、株主からの要望として工場見学の実施が提起されました。竹内社長は「株主皆さまを”応援団”と捉え、ご意見を企業運営に生かしていきたい」と意欲を見せました。これまでの成長に感謝しつつ、今後は株主還元や交流の機会を設けることを進める考えを表明しました。
企業は、株主とのつながりをより強化し、将来的な成長を図るための鍵を握っていることが明らかとなった質疑応答でした。今後の発表が楽しみです。
会社情報
- 会社名
-
セレンディップ・ホールディングス株式会社
- 住所
- 愛知県名古屋市中区錦1-5-11名古屋伊藤忠ビル
- 電話番号
-
052-222-5306