大阪・関西万博で輝くバルトパビリオン、世界的なデザイン賞を受賞

大阪・関西万博で輝くバルトパビリオン

2025年に開催される日本国際博覧会、大阪・関西万博において、バルトパビリオンが際立った存在感を示しました。ラトビアとリトアニアが共同で出展したこのパビリオンは、自然、文化、革新技術を融合した体験型展示で、約90万人の来場者を迎え入れました。その結果、バルトパビリオンは、国際的なデザイン賞「ワールド・エキスポオリンピック・アワード」をはじめとする3つの賞を受賞し、その卓越したデザイン力が広く認められることとなりました。

パビリオンのコンセプトとデザインの特徴

バルトパビリオンの中心的なコンセプトは「We Are One」という言葉に象徴される通り、地球上のすべての生き物が互いに繋がっていることを伝えています。ラトビアの団体「Kettler」が主導し、ラトビアの6社の企業が参画した本プロジェクトは、リトアニアの2社のパートナーの協力も得て実施されました。これにより、バルト諸国の連携と団結を示す表現力豊かな展示が実現しました。

来場者が参加できるインタラクティブな「Kizuna（絆）」というガラス壁は、触れることでメッセージが浮かび上がる体験を提供し、自然との深い関わりを感じさせる展示となっています。また、デジタル植樹体験「森を植える」は、実際の植樹活動につながり、40万本以上の木々が植えられました。この活動は、来場者に持続可能な環境意識を促進し、大きな賛同と关注を呼びました。

受賞したデザイン賞の詳細

ワールド・エキスポオリンピック・アワード

バルトパビリオンは、「ワールド・エキスポオリンピック・アワード」で専門的と来場者からの投票で選ばれるピープルズ・チョイス・アワードで2位、ベスト・パビリオン・マスコット・アワードでの受賞を果たしました。特に、来場者の心を捉えたのは、その革新的なデザインやサステナビリティへの取り組み、そして「We Are One」という理念の具現化でした。

マスコット「バラビちゃん」の魅力

また、バルトパビリオンの公式マスコットである「バラビちゃん」は、森のきのこをモチーフにした親しみやすいキャラクターです。フレンドリーな表情が特徴で、バルトの森の生命力を象徴しています。その独特なデザインとメッセージ性により、ベスト・パビリオン・マスコット・アワードで5位を受賞しました。

ユニフォームとサステナビリティ

さらに、バルトパビリオンのスタッフユニフォームは、100％天然リネンを使用したハンドメイドのデザインで、ラトビアとリトアニアの文化を反映しています。ユニフォームのデザインは自由度が高く、スタッフ一人ひとりが自分のスタイルに合わせて着用できるよう工夫されています。このユニフォームは、パビリオン全体の魅力を引き立て、訪れた人々から大きな評価を受けました。

国際的な評価と未来への展望

このたびの受賞は、バルトパビリオンが大阪・関西万博という国際の舞台で、ラトビアとリトアニアの協力を強化し、その成果を世界に示したことを証明します。また、ナメイス賞2024でも、「2024年に最も成功したラトビア・リトアニアの海外協力プロジェクト」として表彰されることが決まりました。

ラトビアコミッショナージェネラルのラースマ・リーダカは、「日本の皆さまとこの貴重な体験を共有できたことは大変感謝しています。この成功を両国の持続的なパートナーシップを築くための第一歩と位置づけています」と、その喜びを表しました。

バルトパビリオンは、展示・体験・ストーリーテリングが一体となった体験型のくつろぎの場となり、来場者にとって心に残る場所となることでしょう。これからも、バルト地域の魅力が世界に広まることを期待しています。