沖縄の環境スタートアップ
2022-02-10 15:30:01

沖縄発の環境スタートアップが農業水問題解決に挑戦し大臣賞を受賞

沖縄発、環境スタートアップが挑んだ新たな農業の形



沖縄県国頭郡恩納村に本社を構えるEF Polymer株式会社(EFP)は、農業における水問題を解決しようとする情熱的な環境スタートアップです。この企業は、100%オーガニックで完全生分解性を持つ超吸水性ポリマー(SAP)の開発に注力し、現在、1000以上の農家へその成果を届けています。

環境スタートアップ大臣賞の受賞


最近、EFPは環境省が主催する「令和3年度環境スタートアップ大賞」の最高位である「環境スタートアップ大臣賞」を受賞しました。この賞は、気候変動問題や資源循環型社会、さらには自然環境保全における革新を評価するもので、2020年から毎年開催されています。審査を経て、EFPが最も評価された背景には、持続可能な農業資材の開発が大いに寄与しています。

水問題へのアプローチ


EFPが目指すのは、生ごみを原料とした低コストの持続可能な農業資材の提供です。このSAPは土壌に与える水分保持力を高め、乾燥した地域でも安定した作物の生育を支援します。特にインドや日本において、農業を営む方々に向けてこの製品を提供することで、水に関する課題を解決し、農業の生産性向上に寄与しています。実際にEFPの製品使用前後の比較では、作物の生育に顕著な違いが見られました。

Green Startup Pitchへの参加


EFPのCEO、ナラヤン・ラル・ガルジャール氏は2022年3月9日に開催される「Green Startup Pitch」への参加が決定しています。このイベントは、日本最大級の環境系スタートアップが集まる場であり、受賞者としてのピッチが行われる予定です。ガルジャール氏は自身の経験を生かし、EFPのビジョンや取り組みを多くの人々に伝える機会を得ます。

将来の展望


EFPは今後、現在開発中のSAPを元にした衛生用品、例えばおむつやナプキンなどの普及にも力を入れる方針です。これらの製品も100%オーガニックと完全生分解性を持たせることで、環境負荷の軽減に貢献し、持続可能な社会の実現を目指します。

EFPの技術革新は、農業における水問題解決のみならず、広く環境問題全般にわたる意義を持っています。これからの活動がどう展開していくのか、多くの期待が寄せられています。EF Polymerは、これからも様々な課題の解決に向けて精力的に取り組んでいくことでしょう。

会社情報

会社名
EF Polymer 株式会社
住所
沖縄県国頭郡恩納村字谷茶1919-1
電話番号
050-3196-8761

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