唾液採取式PCR検査キットが登場
昨今、SARS-CoV-2とインフルエンザウイルスの同時流行が懸念されていますが、株式会社スディックスバイオテックがこの問題に対応するため、新たに開発した検査キットが注目を集めています。この「SGNP nCoV/Flu PCR検出キット」は、唾液を検体として使用可能で、A/BインフルエンザウイルスとSARS-CoV-2を同時にPCR検査できる日本初の製品です。
高速PCR検査の利点
この検査キットの最大の特徴は、開発中の高速PCR測定機を用いることで、全ての検査プロセスを1検体あたりわずか20分で完了できる点です。これにより、迅速な診断が可能となり、特に今季のインフルエンザに対応した診療の効率化につながります。
採取方法の革新
従来の検査方法では、鼻腔から綿棒で検体を採取する必要がありました。この方法では、採取時にくしゃみなどで周囲にウイルスが拡散する恐れがあったため、医療機関の負担が大きいという課題がありました。一方、本検査では唾液を用いることで、この汚染リスクを大幅に軽減することが可能です。
感度の向上
新開発の検査キットは、糖鎖ナノ粒子によるウイルス濃縮技術を活用しており、従来の抗原検査に比べて50万倍の感度を誇ります。このため、唾液検体を使用しても高い診断能力を維持することができ、SARS-CoV-2だけでなくインフルエンザの検出精度も向上しました。これにより、重症化のリスクを早期に回避することが期待されています。
発売情報と予約方法
この「SGNP nCoV/Flu PCR検出キット」は11月からの発売を予定しており、高速PCR測定機と共に全国で販売される見込みです。また、販売予約についても11月下旬から開始するため、詳細が発表され次第、多くの医療機関が注目することが予想されています。
お問い合わせ
本記事に関する問い合わせ先は、スディックスバイオテックの隅田純史氏(メール:
[email protected])となります。さらに、同社についての詳細は公式ウェブサイト(
スディックスバイオテック公式サイト)をご覧ください。最先端の技術により、今後のインフルエンザやコロナウイルス検査の未来が大きく変わることを期待しています。